ロシア、国籍取得を簡素化 ウクライナ全住民に拡大

ロシア、国籍取得を簡素化 ウクライナ全住民に拡大
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB11CFZ0R10C22A7000000/

『【ウィーン=細川倫太郎】ロシアのプーチン大統領は11日、ウクライナ全住民を対象にロシア国籍の取得手続きを簡素化する大統領令に署名した。ロシアはウクライナ東部を中心に支配地域を広げており、「ロシア化」を加速させる狙いとみられる。

ロシアは2019年、ウクライナ東部ルガンスク州とドネツク州の親ロシア派住民のロシア国籍の取得手続きを簡素化した。2月下旬の侵攻後には南部ヘルソン州、ザポロジエ州の住民にも適用を拡大していた。ロシアは一部地域で通貨ルーブルの使用や、市長らの一方的な任命なども進め、実効支配を強化している。

ロシア軍はウクライナ東部や南部で攻撃を続けている。11日には北東部ハリコフ州で砲撃があり、同国検察によると、6人が死亡、31人が負傷した。集合住宅や車両、商業施設などが被害を受けたもようだ。9日夜にロケット砲が着弾したドネツク州北部の集合住宅では、これまでに30人超の死亡が確認された。

タス通信によるとロシア大統領府は11日、プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が近く会談すると明らかにした。ロシアが制海権を握る黒海を通じウクライナからの穀物輸出を再開するための「回廊」設置などに向けて協議するとみられる。

トルコ大統領府によると、エルドアン氏は同日、ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話で穀物輸出の問題などを協議し、交渉を仲介する意欲を示した。

一方、国連世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長も同日の記者会見で、穀物輸出の再開に向けて、トルコのイスタンブールでロシアとウクライナ、国連も交えた協議の開催を探っていることを明らかにした。
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

国を治めるものは人心を治めないといけない。今回の侵略で一部のロシア系住民は別として大多数のウクライナ人はロシア国籍を取得するかな。取得するなら、あそこまで必死に対抗しないはず。この簡単な理屈は独裁者だからこそ理解できない。プーチンは逆の心配しないといけない。ロシアのエリートは続々と出国しているとの報道がある
2022年7月12日 7:19 』