中国・豪州の外相が会談 関係正常化へ「最初の一歩」

中国・豪州の外相が会談 関係正常化へ「最初の一歩」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM08D2N0Y2A700C2000000/

『【バリ島(インドネシア)=松本史】オーストラリアのウォン外相は8日、20カ国・地域(G20)外相会合のために訪れたインドネシアのバリ島で中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談した。両国は6月に国防相会談も実施しており、2020年から悪化した関係の正常化に向けた動きが徐々に進む。

8日、バリ島で記者会見したウォン氏は王毅氏との会談について「2国の間にある(通商問題など)懸念事項について議論できたことを歓迎する」と述べた。また「我々には相違点があるが、関係を安定させることは豪中両国の利益になる」と、関係の改善に意欲を示した。

中国は豪州にとって輸出額の3割超を占める最大の貿易相手国だが、20年に豪州のモリソン首相(当時)が新型コロナウイルスの発生源に関する調査を求めたことを契機に関係は冷え込んだ。中国は豪産ワインや大麦に高関税を課すなどの措置をとり、閣僚間の対話も断絶した。

ただ、5月下旬の豪総選挙でアルバニージー首相率いる労働党政権が誕生したことを契機に対話が再開した。ウォン氏は王毅氏との今回の会談について「両国にとって最初の一歩だ」との認識を示した。

一方、ウォン氏は8日の記者会見で「豪政府は引き続き(農産品への高関税などの)通商上の障壁が取り除かれるべきだという立場を取る」とも強調した。中国との関係の安定化には「時間がかかり、多くの努力や作業が必要になるだろう」との見通しも示している。』