安倍元首相銃撃、元海上自衛官の容疑者宅から手製銃数丁

安倍元首相銃撃、元海上自衛官の容疑者宅から手製銃数丁
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『安倍晋三元首相を銃撃した疑いで現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)の自宅マンションへの家宅捜索で、手製の銃のようなものが数丁見つかったことが8日、奈良県警への取材で分かった。山上容疑者は海上自衛隊の元自衛官で、銃を組み立てる訓練を受けていた可能性がある。県警は同日、奈良西署に捜査本部を設置、事件の全容解明を急ぐ。

現場となった奈良市西大寺東町の路上では、黒のテープで巻かれた銃のようなものが発見された。県警によると、銃撃の凶器は長さ約40センチ、高さ約20センチの手製の銃とみられる。同容疑者は「(現場には)電車で来た」などと供述しているという。

家宅捜索では爆発物処理車が出動。捜査員は防弾チョッキや盾、消火器を携え容疑者の自宅に入った。同日夜には危険物が見つかったとして周辺住民に避難を呼びかけ、現場は一時騒然となった。自宅からは手製の銃のようなもの数丁のほか、パソコンや書籍計数十点が押収された。

捜査関係者によると、山上容疑者は任期付き自衛官として3年間、海上自衛隊に所属していた。防衛省によると、任期付きの自衛官は銃の構造を理解する教習のほか、分解して再び組み立て、使用できる状態にする訓練もある。また小銃を使った射撃訓練なども受けるという。

防衛省は「安全に操作し、人に向けて撃たないなど不正使用に関する教育もしている」とした。

同じマンションに居住する60代男性によると、ここ最近は入居者の間で目立ったトラブルがなかったという。

大阪府内の人材派遣会社の関係者によると、2020年秋、求人募集を見た山上容疑者は関西地方の製造業の会社に勤め始めた。派遣先からトラブルの報告はなかったが、今年4月、山上容疑者から「しんどい」などとして退職の申し出があり、5月に派遣先を退職したという。

会社の関係者は「口数は少ないが、攻撃的な感じにも見えない。政治的な思想を感じたことはない」と話した。

自民党奈良県連によると、事件に絡む脅迫はなかった。

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