レバナス民を襲う、さらなる試練 : 机上空間

レバナス民を襲う、さらなる試練 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/29132198.html

『レバナスが何かという事については、既にブログで記事にしていますので、割愛します。(※ レバナス投資とは、「レバレッジをかけたNASDAQ100連動の投資信託などへの投資」のことだそうだ)簡単に言えば、短期投資用のリスクの高い投資商品です。NASDAQという、ハイテク企業銘柄で構成された株価指数に対して、レバレッジを効かせてポジションを持てるので、去年まででしたら、ウハウハ儲かっていました。今は、年初から30%近い下落をして、ロクに勉強もしないで、ポジションを張ったニワカ投資家を虐殺しています。

まぁ、去年くらいまで、「バスに乗り遅れるな。FIREのチャンスだぁ」とばかりに、買いを煽っていたブロガーやユーチューバーは、「今は耐える時」、「逆に買い増しのチャンス」とか言っていますが、本人が買っているかどうかも怪しいですし、相場で自分の握力限界まで耐えるというのは、最もやってはいけない事の一つです。強制退場させられるまで耐えた結果は、全て自分に跳ね返ってくるので、やるなら覚悟を決めてやりましょう。人生設計が半壊するぐらいのダメージと天秤にかけて、相場を張った本人が判断するべき事です。

これから、相場は「夏枯れ」と言われる危険な時期に入ります。これは、欧米のディーラーや資産家が、バカンス・シーズンに入るので、相場に参入するプレイヤーが減る事で、価格の流動性が異常に高くなる傾向があるからです。つまり、セオリー通りに相場が動きません。ちょっとした動揺で、価格が上下動をして、個人投資家が狩られる季節でもあります。なので、割り切った人の中では、前半の成績を見て、そこそこ稼いでいた場合、7月、8月は、取引しないと決めて、相場に手を出さない人もいます。クリスマス・年末・年始と、このバカンス・シーズンは、常識が通用しませんので、大きく稼ぐチャンスであると共に、大損する危険な期間です。

そして、最近のアメリカの動向を見ていて、特に、今年の夏が危険な要素を説明したいと思います。

1.アメリカの金融引き締め強化と、スタッグフレーションの影

先日、FRB総会議事録が公開されたのですが、直接的に景気後退とは言っていませんが、参加者の意見をまとめると、かなり景気の悪化に対して警戒をしています。しかし、現在のインフレは野放しにできないので、金利の引き上げは、効果が確認できるまで、緩めるつもりは無いようです。これは、典型的なスタッグフレーションのパターンです。恐らく、本格的に実体化するのは、今年の秋以降になるでしょうが、景気が悪くなっても、インフレ対策を強行すると言っているので、今後もアメリカの株の上昇は、期待できないどころか、更に下落する可能性もあります。

2.日銀の指値オペによる円安の長期化・進行

レバナスは為替ヘッジがあるため、円安は逆境になります。為替ヘッジコストに加えて金利負担もあるため、利上げが進めばこれまで以上にコストが高まっていくと予想されます。レバレッジをかけるという事は、証拠金を積んで、資金を借金して、2倍、3倍の額の取引をするという事です。つまり、レバレッジ=借金です。借りた通貨の分だけ金利負担が生じます。レバナスの場合直接金利を取られることはありませんが、借りたドルの金利が先物価格の調整分として見えないコストになります。今後も、FRBは金利を上げると断言しているので、円安が収まる可能性は低いです。

3.個人投資家による米国株投資が増え続けている

恐らく、仮想通貨でも同じですが、暴落が起きた時こそ買い時とばかり、買い増しする個人投資家が米国株でも増えています。アベノミクスでも実証されたように、「国が決めた方針」に逆張りするのは、自殺願望があるとしか言いようがありません。アベノミクスで、株が爆上りしていた時期に、空売りする人がいましたか? 何の根拠があって、上がると考えるのか判りませんが、いずれ上がるにしても、数年後かも、数十年後かも知れません。後で眺めれば、チャート上の一時期の現象でも、それで個人投資家ごときは、軽く死にます。というか、逆に、ここで個人投資家の買いが入る事で、株価の低迷が長期化する可能性さえあります。株価が下がる最終局面では、クラッシュと言って、大きな下げからの急反転が起きるのが常なのですが、断続的な買いが入る事で、低価格帯で低迷する時間が伸びて、長期化する可能性があります。レバナスに放り込んだ資金は、その間塩漬けになるわけですが、ポジションを持つ期間が長期化すると、資産は目減りしていきます。コストは、それなりにかかるわけですからね。

レバナスという商品は、調子が良い時の利率のみ注目されがちですが、一度悪化すると、様々な要因でポジションの維持に資金が必要になります。実際、金融庁がホームページで、「レバナスは、短期取引用のリスクに注意を払う金融商品です」と、昨今のレバナス・ブームに対して、警告を出したくらいです。証券会社は、手数料さえ取れれば、顧客が損しようが得しようが関係ないので、色々と調子の良い事を言って勧めます。営業マンは、それが仕事ですからね。しかし、決して安定して稼げるリスクの無い商品ではありません。たまたま、このところのGAFAMといったハイテク企業に、私に言わせれば、実力の数倍の資金が集まったので、景気の良い期間が5年ほど続いただけです。この先が、保証されているわけでもありません。

素人は、投資を始めると言うと、証券会社に口座を作って、実際に投資を始めてしまうのですが、本当は、まずは、勉強するところからが出発点です。「面倒くさい?」ならば、お好きに財産を溶かして絶望して下さいとしか言いようがありません。貴方が儲けようとしているのと同じに、他のプレイヤーも儲けようとしています。札束をチップに使った駆け引きで、利益を出すのが金融の世界です。「面倒くさい」とか言っている人は、相場では毟られる役しか用意されていません。』