中国、9月にデータ海外持ち出し規則を施行

中国、9月にデータ海外持ち出し規則を施行
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07BHQ0X00C22A7000000/

『【北京=多部田俊輔】中国政府は7日、データの海外への持ち出しに関する規則「データ海外越境安全評価弁法」を9月1日に施行すると発表した。10万人以上の個人情報を持ち出す場合、国家の安全を損なう恐れがないかなどの審査を義務付けた。米国との対立を受け、国や企業の競争力を左右するデータの囲い込みを狙う。

当局による審査の対象となったのは、通信や金融、交通などの重要情報を扱うインフラ運営者や100万人以上の個人情報を扱う事業者、前年の1月1日から累計で10万人以上の個人情報を持ち出す事業者、1万人以上の指紋などの「センシティブ個人情報」を持ち出す事業者。

企業側はデータを持ち出す目的や安全に持ち出す仕組み、持ち出す国の法規などを当局に伝え、当局は漏洩などのリスクを審査する。中国とデータを巡って対立すれば、持ち出しに影響が出る恐れがある。

習近平(シー・ジンピン)指導部はデータ統制を強化しており、2017年にインターネット安全法(サイバーセキュリティー法)、21年にデータ安全法(データセキュリティー法)と個人情報保護法を次々と施行した。新たな規則はこれら「データ3法」に基づく。

データを巡っては、米テスラの車両が収集したデータが海外に持ち出される疑いがあるとして、人民解放軍がテスラ車の利用を制限している。中国配車アプリ最大手の滴滴出行(ディディ)も、中国当局から情報流出などを懸念する声があがり、米国上場の廃止を決めた。』