イスラム教大巡礼が開始 コロナ禍で3度目、制限緩和

イスラム教大巡礼が開始 コロナ禍で3度目、制限緩和
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR05CGH0V00C22A7000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】イスラム教最大の聖地メッカへの大巡礼「ハッジ」が始まった。メッカを管理するサウジアラビア政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2021年までは巡礼者数を大幅に制限していた。新型コロナの流行前、ハッジの期間には例年、200万人以上の巡礼者を受け入れていた。今回は規制を緩和し、65歳以下のワクチン接種済みの巡礼者100万人を受け入れる予定だ。

「ハッジへの参加はとても幸運。巡礼者は(新型コロナの)ワクチンを接種しているので健康は心配ない」。期間中、メッカへの巡礼を計画するスーダン人の主婦(55)はこう話す。

20年は新型コロナの感染拡大でサウジが国外からの受け入れを停止。21年は2回のワクチン接種を条件に外国人を含め計6万人を受け入れていた。

メッカの聖モスクではマスク着用を義務付ける。国外からの巡礼者は72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提出することも求められる。聖モスクでは定期的な消毒などの感染対策が施されるという。

サウジにとって、ハッジは「ウムラ」と呼ばれる別の巡礼と合わせて、外貨獲得の手段の一つとなっている。巡礼や、それに伴う観光は、サウジの実力者のムハンマド皇太子が目指す、石油に頼らない国造りに欠かせない。』