マルコス大統領、中国外相と会談へ 融和姿勢修正も

マルコス大統領、中国外相と会談へ 融和姿勢修正も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM058JL0V00C22A7000000/

『【マニラ=志賀優一】フィリピンのマルコス新大統領は5日、中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談すると発表した。領有権を巡り対立する南シナ海問題についても議論するとみられる。中国側から訪中を要請する可能性もある。

マルコス氏は同日、新政権で初めて開いた関係閣僚との会議後に記者会見を開き、6日までフィリピンを訪問する予定の王氏と会談することを認めた。具体的な時間などは公表しなかった。マルコス氏は「議題は両国の関係強化に加えて両国間にある対立を解決する方法を探ることになるだろう」と話した。

マルコス氏は大統領選当選後の5月に「我々の権利を1平方ミリメートルも踏みにじることを許さない」と発言するなど領有権問題を重視する姿勢を打ち出している。経済協力を優先したドゥテルテ前政権が貫いた対中融和姿勢を修正する可能性がある。大統領に就任した6月30日には林芳正外相と会談し、対中国を念頭に法に基づく海洋秩序の維持・強化へ協力することで一致した。

地元報道によると、中国はマルコス氏に対し習近平(シー・ジンピン)国家主席からの招待として訪中を要請するとみられる。

マルコス氏に対しては欧州連合(EU)のミシェル大統領も訪欧を要請したほか、バイデン米大統領も訪米を要請したとされる。フィリピンによる米中との関係構築の動向次第では南シナ海の安全保障体制に影響を及ぼす可能性があり、初の外遊先をどこに選ぶかに注目が集まる。

閣僚との会議では、食品価格の高騰に対処することや年内に教育機関で全面的に対面授業を再開することなどを議論した。』