チェコ、EU議長国に ウクライナ再建支援など優先課題

チェコ、EU議長国に ウクライナ再建支援など優先課題
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR29DXV0Z20C22A6000000/

 ※ 参加国が30カ国もあれば、「15年に1回しか」議長が回ってこない勘定になるな…。

『【ウィーン=細川倫太郎】中欧チェコが1日、欧州連合(EU)議長国に就いた。ロシアが侵攻したウクライナの再建支援や、エネルギーの安定確保などを優先課題と位置づける。対ロシア強硬派が目立つ東欧と西欧の間でバランスをとりながら、EUの結束力を高められるかが焦点になる。

EUの議長国は6カ月ごとの輪番制だ。チェコはフランスから引き継ぎ、7~12月に加盟国間の政策調整や外交政策の議論を仕切る。チェコの前政権はEUに懐疑的だったが、2021年12月にフィアラ首相率いる政権が発足し親EUに回帰した。

フィアラ氏は「EUがすべきことは明確で、ロシアに圧力をかけ、ウクライナ支援を続けることだ」と強調する。特に破壊された同国のインフラの復興や、難民支援にあてる資金を増やすことをめざす。10月にはチェコでEU首脳会議の開催を予定しており、ウクライナのゼレンスキー大統領の招待を模索している。

ロシア産の化石燃料依存からの脱却へ最大限努力することも掲げる。EUはロシア産石油の大半の輸入を禁じる追加制裁には合意したが、天然ガスについては方針が決まっていない。禁輸を求める東欧のバルト3国や、慎重なドイツなどとの間で温度差があり、調整は難航が予想される。一方、脱炭素と経済成長の両立を図る「欧州グリーンディール」の実現へ、水素エネルギーの積極的な活用を働きかける方針だ。

フィアラ氏がEUレベルで十分な指導力を発揮できるかは不透明感も漂う。6月には汚職疑惑が浮上した閣僚が辞任し、国内はスキャンダルに揺れている。フィアラ政権は多党連立で構成しており、一部の議員はEUに懐疑的とされる。

23年1月からはスウェーデン、同年7月からはスペインがEUの議長国を務める。』