ウクライナ、最新のミサイル防衛システムを要求 米欧に

ウクライナ、最新のミサイル防衛システムを要求 米欧に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR01EKG0R00C22A7000000/

『【ウィーン=細川倫太郎】ウクライナ南部オデッサ州でロシア軍によるミサイル攻撃があったことを受け、ウクライナのクレバ外相は1日、米欧などに最新のミサイル防衛システムを提供するよう要求した。ロシア軍のミサイル攻撃は急増しており、民間人が犠牲になるケースが後を絶たない。

オデッサでは1日未明、集合住宅などにロシア軍のミサイルが着弾し、少なくとも子どもを含む21人が死亡した。ウクライナ側は6月30日に同国軍がオデッサ沖合にあるズメイヌイ(スネーク)島を奪還したことに対する報復とみている。

クレバ氏はツイッターで「テロ国家のロシアが民間人に対する戦争を続けている」と非難したうえで、米欧などに対し「一刻も早く最新のミサイル防衛システムを送ってほしい。この戦争に終止符を打つために協力してほしい」と述べた。同システムは敵のミサイル発射を探知したあと、レーダーで追尾し、飛行コースを予測して迎撃ミサイルで撃ち落とすものだ。

ウクライナ軍参謀本部によると、6月13~29日の間にロシア軍のミサイル攻撃が計202回あった。6月前半は82回で、約2・5倍に増えた。同本部はロシア側が精度の低い旧ソ連時代のミサイルを多数使っており、各地で民間施設の被害が出ていると批判する。6月29日には南部ミコライウ州の集合住宅が対象となり、少なくとも8人の死亡が確認された。

東部ルガンスク州でウクライナ軍が最後の拠点とするリシチャンスクでも、ロシア軍による激しい砲撃が続いている。同州のガイダイ知事は7月1日、SNS(交流サイト)に「ロシア軍は次々と家を破壊している。住民はほとんど24時間、地下室に隠れている」と投稿した。』