「愛国者」「全面統治権」を強調 習近平氏、抑え込み正当化―香港返還25年式典

「愛国者」「全面統治権」を強調 習近平氏、抑え込み正当化―香港返還25年式典
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070100591&g=int

『【香港時事】香港が英国から中国に返還されて25年となる1日、香港で記念式典と政府トップの行政長官就任式が行われた。中国の習近平国家主席は、式典で「香港の一国二制度の成功は世界に認められている」と主張した。また、「(中国政府の)全面的統治権」と「愛国者による香港統治」の重要性を強調。民主派の活動抑え込みを正当化した。

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 一国二制度は、英中双方で返還後の50年間維持すると約束されており、今年は折り返し点に当たる。習氏は「一国二制度の根本は国家主権を守ること」だと指摘。「一国」が「二制度」に優先されるとした従来の解釈を示唆した上で、「このような良い制度は変える理由がなく、長く堅持すべきだ」と力説した。

 習氏はさらに、「政権は愛国者が掌握しなければならない。いかなる国・地域であっても、非愛国的、反逆的勢力が政権を握ることは許されない」と語り、民主派やそれを支持する欧米をけん制した。欧米などが捉える一国二制度は、「高度な自治」の下で言論の自由や民主的体制を持つ香港であり、乖離(かいり)は明らかだ。

 習氏が前回香港を訪れたのは2017年。19年に民主派による大規模な反政府デモが起きて以降、初めての訪問だ。中国は20年に香港国家安全維持法を制定し、21年に民主派を排除する目的で香港の選挙制度を大幅に変更した。異論を封じ込め、香港が表向きの平穏を取り戻したことを「『乱』から『治』」達成の成功例と捉えている。

 就任式では、今年5月の選挙で当選した警察出身の李家超氏が、習氏を前に就任宣誓を行った。 』