米国務長官、香港の「高度な自治」衰退を批判 返還25年

米国務長官、香港の「高度な自治」衰退を批判 返還25年
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN010CF0R00C22A7000000/

『【ワシントン=中村亮】ブリンケン米国務長官は30日の声明で、香港に高度な自治を認めた「一国二制度」の衰退を批判した。一国二制度に触れて「香港や中国当局がこのビジョンの一部として、民主的参加や根本的な自由、独立メディアを位置づけていないことは明白だ」と断じた。

英国が中国に香港を返還してから7月1日で25年を迎えたことに合わせ、ブリンケン氏が声明を出した。香港国家安全維持法が2020年に施行されると民主活動家が逮捕されたり、独立メディアへの監視が強まったりしたと指摘。「(一国二制度のもとで)香港の人々に約束されたものを奪うものだ」と言及した。香港が自由を取り戻すために「我々は香港の人々と連帯していく」とも強調した。

米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官は声明で「香港に対する中国の政策は、経済ハブの役割を果たす土台であった香港への国際的信用を支えてきた社会制度やルール、システムを揺るがしている」と指摘した。

下院外交委員会で野党・共和党のトップを務めるマイケル・マコール下院議員も「中国は約束を踏みにじり、香港に独自性をもたらした自由や自治を破壊し、圧政を香港の人々の日常生活に広げた」と糾弾。「中国に香港の人々の普遍的自由を尊重するよう強く求める」などと言明した。

一国二制度は、香港に外交・防衛を除く分野で中国本土と異なる制度を適用するものだ。返還後50年間は維持するとされており、返還25年は重要な節目になる。』