ASEAN特使のカンボジア副首相、29日にミャンマー再訪

ASEAN特使のカンボジア副首相、29日にミャンマー再訪
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM27CAN0X20C22A6000000/

『【ヤンゴン=新田裕一、ハノイ=大西智也】カンボジア政府は28日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使としてプラク・ソコン副首相兼外相が29日からの5日間、ミャンマーを訪問すると発表した。同氏のミャンマー訪問は3月に次ぎ2回目。国軍が拘束している民主化指導者アウンサンスーチー氏の待遇改善などを求めるもようだ。

プラク・ソコン氏はミャンマー訪問中に首都ネピドーで国軍幹部と面会する予定。スーチー氏との面会も引き続き求めているが、国軍側が認めるかどうかは不透明だ。国軍報道官はこれまで、ASEAN特使とスーチー氏の面会について「刑事裁判中のため、認められない」との立場を示してきた。

国軍は2021年2月のクーデターでミャンマーの全権を掌握したが、ほかのASEAN加盟9カ国は国軍に民主派との対話を求めている。

国軍当局は22日、スーチー氏の身柄を、従来の軟禁先から刑務所内に新設した専用施設に移した。プラク・ソコン氏は27日、国軍に「深い懸念」を表明し、スーチー氏を以前の軟禁場所に戻すよう伝えたと明らかにした。プラク・ソコン氏は今回の訪問で、政党関係者との接触も模索する構えだ。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、クーデター後のミャンマーの国内避難民は20日現在で75万8000人に達した。国軍と、民主派の武装市民グループや少数民族武装勢力との戦闘が各地で続き、打開のメドはたたない。ミャンマーの政治犯支援協会によると、国軍の弾圧による死者は27日時点で少なくとも2032人となった。

ASEAN議長国のカンボジア政府は5月上旬、同国の首都プノンペンでミャンマーに対する人道支援の進め方を協議する支援調整会議を開いた。会議では、国軍当局との「緊密な調整」を条件に、戦闘の多い地域での支援内容を決めるための実地調査を実施することなどで合意した。プラク・ソコン氏はこうした点についても国軍側と改めて協議するとみられている。』