習氏側近、上海トップ続投 最高指導部入りは不透明

習氏側近、上海トップ続投 最高指導部入りは不透明
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『【北京=羽田野主、上海=土居倫之】中国共産党は28日、上海市党幹部の選出を巡り、習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)の側近で、上海市トップの李強・共産党委員会書記の続投を決めた。当面は上海市トップを続ける見込みだが、都市封鎖(ロックダウン)を巡る不手際に対する国民の反発が根強く、2022年秋の党大会で最高指導部入りできるかどうかは不透明だ。

共産党は現在、31の省・直轄市・自治区ごとに、党大会に出席する代表を選び直している。28日の上海市の会議で李強氏の続投を決めた。

上海市は新型コロナウイルスの封じ込めに失敗し、6月1日に解除されるまで2カ月におよぶロックダウンに追い込まれた。いまも多くの上海市民が不満を抱える。上海市は27日に党大会に出席する地元代表を決めたものの、李強氏を書記に再任したのは28日で、時間がかかった。党内で続投に異論が出たのではとの観測もくすぶる。

難局をひとまず乗り切った李強氏だが、最高指導部である政治局常務委員に昇格できるかは見通せなくなったとの見方が広がる。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は党序列7位の韓正(ハン・ジョン)副首相が李強氏の更迭を習氏に求めたと報じた。

党大会で党トップとして3選を確実にしたい習氏にとって、李強氏の処遇を巡って意見対立が生まれるのは望ましくない。党内事情に詳しい関係者は「無理に李強氏を引き上げようとすると、党内であつれきが強まるのは必至だ」と指摘する。

李強氏は習氏が浙江省トップを務めた際の秘書長として知られる。上海市トップは本来、党大会で最高指導部入りが見込まれる重要ポストだ。李強氏は23年3月に首相職を退く李克強(リー・クォーチャン)首相の後任になるとの観測もあった。

最近の上海市トップは06年に汚職で失脚した陳良宇氏を除くと、いずれも政治局常務委員に昇格してきた。習氏も07年に上海市トップに就き、同年秋の党大会で政治局常務委員に就任。12年には党トップの総書記にのぼり詰めた。

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