習近平主席、香港返還25年式典に出席へ

習近平主席、香港返還25年式典に出席へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM250V20V20C22A6000000/

『【香港=木原雄士】中国国営の新華社は25日、習近平(シー・ジンピン)国家主席が7月1日に開かれる香港返還25年の記念式典に出席すると伝えた。同日に香港行政長官に就く李家超(ジョン・リー)氏の就任式にも出席する。習氏が香港を訪問すれば、新型コロナウイルスの流行後、初めて中国本土の外に出ることになる。

香港に高度の自治を認める「一国二制度」は返還後50年間維持するとされており、25年は重要な節目となる。習氏は式典の演説などで、2019年に起きた大規模デモを香港国家安全維持法(国安法)などによって抑え込んだ「成果」を誇示するとみられる。

香港では新型コロナの新規感染者が連日1000人以上確認され、中国がめざす「ゼロコロナ」とはほど遠い状況にある。7月1日に政府ナンバー2の政務官に就任する陳国基(エリック・チャン)氏らの感染も分かり、習氏の訪問を危ぶむ声が出ていた。

習氏の香港訪問は返還20年の式典に出席した17年以来となる。習氏は17年には3日間、香港に滞在した。記念式典で「中央の権力への挑戦を絶対に許さない」と述べ、独立派をけん制した。』