歴史修正をかけてきた中国共産党 : 机上空間

歴史修正をかけてきた中国共産党 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/29041801.html

『 香港が1841年のアヘン戦争の結果として、英国に占領され、南京条約で当時の清王朝が100年間の租借権を承認。太平洋戦争で、一時期、日本軍に占領されたものの、1997年に返還されるまで、英国の植民地であった事は、歴史的な事実です。

しかし、現在、激しく中国本土化している香港の中学・高校の教科書において、「香港は英国植民地ではなかった」という記述が盛り込まれる事になるようです。香港が英国領の飛び地として、管轄されていたのは、動かせない事実なのですが、南京条約という不平等条約を中国政府が承認した事は無いと言い出し、中国政府として香港の主権を放棄した事など無いと主張し始めました。

まぁ、結局のところ、共産党が政権を築く前の話だから、我々は預かり知らないと言いたいのだと思います。中国の政治というのは、支配者が倒れると、打倒された王朝や政府がやっていた事であっても、現在の政府にとって不都合であれば無かった事にし、有利であるなら持ち出して権利を主張したりします。中国共産党の部署の中には、「正しい歴史を創造する」のを仕事にしているところもあります。最近は、習近平氏が、毛沢東の治世を再評価し、お手本とする傾向が強いので、毛沢東の品位を下げるような話は、意図的に削除されています。

有名なところだと、毛沢東の息子が、朝鮮戦争に出兵した時、軍規で禁止されている調理をしていて、その煙を標的に大砲を打ち込まれて戦死したチャーハン事件です。これは、目撃証言が複数の当時の将官の回顧録から出ていて、ほぼ事実の話なのですが、今は、これは真実ではないとされています。朝鮮戦争を題材にした映画が中国で公開されていた時、この事を持ちだしてSNSで揶揄したネットユーザーは、侮辱した罪で逮捕されています。

中国では歴史は事実である必要はなく、政治の都合で解釈・事実の改変がまかり通っています。実は、中国に香港が返還されたからと言って、何でも共産党が自由にして良いわけではなく、返還後50年間は、高度な自治を保証する事を英国と約束しています。しかし、これは、既に形骸化して、教育カリキュラムの変更で、中央政府に従順な学生を育てるように、内容が変えられています。また、実質的に中国共産党が許可した人間しか、香港の政治に関われなくなっています。また、政府を批判した場合、分離主義者と見なされて、逮捕されます。

ルールに従った、お行儀の良い抗議活動は、独裁者には通用しないという事です。』