G7サミットで「対ロシア追加制裁」、米国務長官が表明

G7サミットで「対ロシア追加制裁」、米国務長官が表明
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『【エルマウ(独南部)=坂口幸裕】ブリンケン米国務長官は24日、訪問先のドイツ・ベルリンで記者会見し、26日に開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)でウクライナに侵攻を続けるロシアへの追加制裁を打ち出すと表明した。29日からの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では東欧防衛の強化策を発表することも明かした。

バイデン米大統領や岸田文雄首相ら日米欧の首脳が参加するG7サミットはドイツ南部エルマウで開催される。首脳らはその後、スペイン・マドリードに移動してNATO首脳会議に出席する。

ブリンケン氏は「NATO首脳会議とG7サミットで、我々の結束をさらに強め、ウクライナへの支援を再確認する」と強調した。「ロシアの侵攻が影響を与えている世界の食料とガス価格の高騰に対処し、ロシアの代償を高め続けるための具体策を打ち出す」と訴えた。詳細については触れなかった。

NATO首脳会議では「今後10年間で新たな脅威に直面した場合に備えるための新たな戦略構想を決める。東欧の防衛力、抑止力を強化するための新たな戦力配置について発表する」と述べた。

G7外相は24日にベルリンで開いた外相会合で世界的な食料危機について「ロシアが責任を負っている」との認識で一致。国連や欧州連合(EU)によるウクライナからの小麦など食料輸出の再開をめざす取り組みを支持した。

ブリンケン氏は米欧などの対ロシア制裁が食料不安につながっているとのロシアの主張を「完全に間違っている」と非難した。「食品や肥料、保険、輸送などロシアから運び出すのに必要なものは制裁対象から除外している。輸出を妨げているのはロシアだけだ」と語った。

ウクライナはトウモロコシ輸出が世界4位、小麦が世界5位の農業大国だ。大部分を南部オデッサなどの港から輸出していたが、ロシア軍による黒海封鎖やウクライナの機雷敷設で船舶が航行できなくなった。ブリンケン氏によると、現在ウクライナに2500万トン以上の穀物が貯蔵庫などに滞留する。

ブリンケン氏は「ウクライナから鉄道や陸路でポーランドやルーマニアなどへ運ばれる穀物が増えている。ロシアの侵略が始まる前の水準に届いていないが、増加し続けている」と説明した。』