「米国は対中関税の撤廃を」 IMFが経済審査報告

「米国は対中関税の撤廃を」 IMFが経済審査報告
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN250860V20C22A6000000/

『【ワシントン=高見浩輔】国際通貨基金(IMF)は24日、対米経済審査報告書を公表した。米経済は景気後退を引き起こすことなく物価や賃金の上昇を抑えるという「やっかいな仕事」が求められると指摘。状況を改善するための具体策として過去5年間に中国などに対して導入した関税の撤廃を提案した。

報告書は「鉄鋼やアルミ、中国から輸入する幅広い品目について関税を撤廃すれば経済成長を支えつつ、インフレを抑制できる」とした。トランプ前政権が中国に課した制裁関税の撤廃は、バイデン政権の検討課題となっている。輸入価格が引き下がるため、米国内の物価を押し下げる効果があるとされる。

報告書は新型コロナウイルス禍を受けて導入した過去の景気刺激策の効果が、今後どれほど物価を押し上げるか不透明だと分析した。具体的には現金給付によって膨らんでいる家計の貯蓄が取り崩され、消費を押し上げる点に触れた。

米連邦準備理事会(FRB)による急速な利上げを支持しつつ「政策金利の予想について明確なガイダンスを事前に発信すべきだ」と注文を付けた。「強引な政策対応は、金融の急激な引き締めと米国の景気後退を誘発する危険性があり、世界経済に負の影響を及ぼす」とも言及した。

イエレン米財務長官は同日、IMFのゲオルギエバ専務理事と面会した。』