豪・インド、防衛産業の協力議論 国防相が会談

豪・インド、防衛産業の協力議論 国防相が会談
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2080Z0Q2A620C2000000/

『【ニューデリー=馬場燃、シドニー=松本史】オーストラリアのマールス副首相兼国防相は22日、訪問先のインドで同国のシン国防相と会談し、防衛産業の協力強化などについて話し合った。豪印はいずれも中国との関係に摩擦を抱える。経済を含めた幅広い分野で連携を促進し、中国への対抗軸とする狙いがある。

会談後の共同声明によると、豪印は防衛装備品や防衛研究で協力するための作業部会の会合を今年後半に豪州で開催する。「サプライチェーンを強化し、それぞれの軍に防衛力を提供するため」の産業協力についても議論した。両国間の防衛産業の連携を強化する方策を今後も検討することで合意した。

インドは兵器の輸入の約5割をロシアに頼るが、同国によるウクライナ侵攻を受け兵器調達の見直しを進めている。欧米と足並みをそろえてロシアに制裁を科す豪州にはインドの脱ロシア依存を支援したい思惑がある。

シン氏は会談後、ツイッターに「両国による防衛・戦略的協力をすべて検討し、さらなる深化に向けた道筋を付けた」と投稿した。

豪印はこの数年、日米とともに構成する安保枠組み「Quad(クアッド)」などを通じて関係を深めてきた。2020年6月にオンラインで開いた豪印首脳会談では、2国間関係を包括的戦略パートナーシップに格上げした。同時に両国の軍隊が互いの整備施設を利用できるようにするなど相互運用能力を高める協定でも合意した。

21年9月には初となる外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催したほか、通商面での協力も加速させた。22年4月に暫定的な自由貿易協定(FTA)で合意し、今後はより包括的なFTAの締結を目指している。』