中国・習氏、米主導のNATOを批判ウクライナ危機巡りロシアに理解

中国・習氏、米主導のNATOを批判
ウクライナ危機巡りロシアに理解
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM22DJR0S2A620C2000000/

『【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は22日、中国やロシアなど新興5カ国(BRICS)の関連会合で演説した。ロシアの侵攻によるウクライナ危機を巡り「実力に基づく地位を妄信して軍事同盟を拡張し、他国の安全を犠牲にすれば必然的に(自国の)安全も苦しい立場に陥る」と主張。米国が主導し対ロで結束を強める北大西洋条約機構(NATO)を批判した。

習氏は「制裁はブーメランであり、もろ刃の剣だ」とも語り、米国がロシアに科している制裁に改めて反対した。中国外務省が同日発表した。

習氏とロシアのプーチン大統領は今月オンラインで協議して連携を強化する方針を確認したばかり。習氏がBRICSの関連会合で改めてロシアの立場に理解を示したのは、今夏に見込まれるバイデン米大統領とのオンライン協議を見据え、中ロの「一枚岩」を強調し、対米交渉を有利に進めようとする思惑が透ける。

習氏は「一部の国がデカップリング(切り離し)と供給網の分断を試みている」と述べ、米国主導の新経済圏構想を批判した。「世界経済が隔絶した地域に分裂してしまうという懸念が国際社会に広がっている」とも強調。「歴史を逆行させて他人の道を塞ごうとすれば結局は自分の道を塞ぐことになる」とも話し、対米批判を繰り広げた。

中国では今年の秋に共産党幹部の人事を決める5年に1度の党大会が開かれる。習氏は「(党大会で)次の段階の中国の発展に向けた青写真を描く」と語り、3期目入りに意欲を示した。

BRICSは中ロとインド、ブラジル、南アフリカで構成。習氏は23日にオンライン形式で首脳協議を主宰する。』