ロシア軍、東部ルガンスク州で包囲進む 要衝周辺を制圧

ロシア軍、東部ルガンスク州で包囲進む 要衝周辺を制圧
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB22EXL0S2A620C2000000/

『【ウィーン=押切智義】ロシア軍がウクライナ東部ルガンスク州の制圧に向け、包囲網をしきつつある。同州のガイダイ知事はSNS(交流サイト)上で22日、要衝セベロドネツク市周辺で少なくとも3つの集落がロシア軍に制圧されたと明らかにした。同市周辺はルガンスク州におけるウクライナ軍の最後の拠点となっており、ロシア軍の攻勢が強まっている。

セベロドネツクはすでに市内の大半がロシア軍の支配下にあり、ウクライナ軍はアゾト化学工場を拠点に抵抗を続けている。同市と川を挟んで西隣にあるリシチャンスク市はまだウクライナの勢力下にあるが、ロシア軍は同市に対しても包囲を進め、ルガンスク州の完全制圧を狙っている。

ガイダイ知事は「ロシア軍がリシチャンスクに近づいてきている」とし、南方からの攻撃に向けて周辺集落の制圧を進めていると投稿した。近隣地域では21日にも別の集落がロシア軍に制圧されていた。米戦争研究所は21日「ロシア軍は今後1週間以内にリシチャンスク近郊を攻撃する可能性が高い」と指摘した。

戦闘は南部でも激しさを増す。ミコライウ州知事は22日、同州でロシアのミサイルが7発命中したと発表した。死傷者が被害の詳細は明らかになっていない。オデッサ州沖合では、ウクライナ軍が21日、ズメイヌイ島に駐留するロシア軍に対し「大きな損害を与えた」と公表した。

反転攻勢を狙うウクライナ軍は欧米に早期の武器供与を訴えており、実装も始まってきた。ドイツのランブレヒト国防相は22日、多連装ロケットシステム(MLRS)の供与に向けたウクライナ兵の訓練を早ければ来週に開始すると語った。ウクライナのレズニコフ国防相は21日、SNSでドイツ製の155ミリりゅう弾砲が配備されたと投稿。ドイツは7両の供与を決めていた。

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