ドイツ電力会社、米国LNGを購入へ 初の長期契約
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21EJP0R20C22A6000000/

『【ヒューストン=花房良祐】米国の液化天然ガス(LNG)会社ベンチャーグローバルLNGとドイツの電力会社EnBWは21日、年150万トンのLNGを20年間にわたって売買する長期契約で合意したと発表した。ウクライナ情勢を受けてドイツはロシアからパイプラインで輸入する天然ガスを減らす一方、米国産LNGの輸入を増やす。
ドイツが米国産LNGの長期購入契約を結ぶのは初めて。2026年からルイジアナ州のLNGプロジェクト「プラクミンズ」と同州の別のプロジェクト「CP2」から年75万トンずつをドイツに輸出する。ドイツにはLNGの輸入基地がなく、短期間で導入できる浮体式の基地などを活用する方針だ。
このほか5月には、独電力RWEが米センプラ・インフラストラクチャーのテキサス州のプロジェクト「ポートアーサー」から年225万トンのLNGを購入することで基本合意した。ドイツは米エクソンモービルとカタール国営のカタールエナジーがテキサス州で建設を進めるプラント「ゴールデンパス」からLNGを調達する可能性もある。』