国が崩壊する時・・・レバノン情勢 : 机上空間

国が崩壊する時・・・レバノン情勢 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/28989252.html

『数年前に、ゴーン元日産CEOが逃げ込んだ事で有名になったレバノンですが、現在、国が崩壊中です。かつては、中東のパリと呼ばれた美しい街並みを持つベイルートを首都に持つ国ですが、ここが、国家崩壊の危機を迎えています。ここは、多宗教が混然とした国民構成で、それぞれの代表が私利私欲で政治をやるので、不正が横行し、経済がメチャクチャになってしまいました。

何しろ、物凄いインフレで、国の発行する通貨が紙くずになっている上、政治家がろくにインフラの整備に税金を投入しなかった為、下水は貴重な水資源である川へ垂れ流しで、生物が住めない状態になっています。その上、エネルギーを輸入できないので、つい最近、最後の発電所が燃料不足で停止しました。現在、24時間停電状態です。自家発電装置を持っている金持ちしか、電気を使えません。また、電気が供給されない事で、水道のポンプが止まって、水道も止まっています。

これでは、ロクな仕事ができないので、海外で通じる技術を持っている人間から国外へ脱出しています。国内にいても、例えば医者であれば、必要な薬も設備も維持できていないので、治療行為が不可能になり、留まっても仕方の無い状況です。教師も給料が不払いの上、生徒も家計を助ける為に仕事に駆り出されているので、学校に来る意味が無くなり、やはり海外へ逃げています。つまり、教育を受けられない世代が発生しています。

国民の2/3が貧困状態にあるとされ、「人類が経験した事の無い貧困状態」と国連から評されています。周囲の国や国連から支援もあったのですが、その資金を着服してしまったり、とにかく目的通りに使用されないのですね。なので、最近では、呆れて見捨てつつあります。国民のポテンシャルは高くて、アフリカ辺りで外資企業として活躍しているレバノン人も多いのですが、何せ政治が腐りきっていて、国が立ち行かなくなった典型的な例です。

1週間分の安全な水を手に入れるのに、一ヶ月分の給料が消えるほど、食料も危機的状態で、1食/日で済ます家族も普通にいます。薬は、そもそも在庫が底をついているので、まるで中世のように、山に薬草を採集しに行き、すり潰して飲むような状態に戻っています。一度、こうなってしまうと、人的資源が国内から消えてしまうので、立て直すのは容易ではありません。』