英、ウクライナ兵を1万人ずつ訓練へ 首相がキーウ訪問

英、ウクライナ兵を1万人ずつ訓練へ 首相がキーウ訪問
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『【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は17日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会談した。ジョンソン氏のキーウ訪問は、4月上旬の前回に続き2回目となる。英首相官邸によるとジョンソン氏は会談で、120日ごとにウクライナ兵を最大1万人訓練する支援策を伝えた。

ジョンソン氏は首脳会談後の共同記者会見で「我々は新しく支援する武器のために必要な訓練を提供し続ける。それにより侵略者をウクライナから追放できる」と訴えた。ゼレンスキー氏はSNS(交流サイト)に「この戦闘の日々は、ウクライナへの英国の支持が断固としたものであることを証明した」と賛辞を送った。

訓練は英陸軍が主導し、ウクライナ国外で行われる見通しだ。ウクライナ兵は3週間の訓練に従事し、最前線での戦闘スキルや応急処置などの医療技術、サイバー攻撃への対処を学ぶ。

今回の訓練には、ウクライナ兵の装備の取り扱いの熟度を上げて、西側諸国の武器支援の実効性を高める狙いもある。英国は2014年のロシアのクリミア半島併合以降、米国とともにウクライナ兵の訓練に長期的に取り組んだ前例がある。

現状のロシアとの戦闘は、平地が多いウクライナ東部のドンバス地域が主戦場になっている。これに伴い携行型の対戦車砲を主体に首都キーウなどを守った戦闘初期に比べ、戦車や対空ミサイルなど重火器による砲撃戦の対応が必要になっている。兵器の取り扱いの難易度は上がり、訓練の必要性が指摘されていた。

両政府によると首脳会談では、兵器の追加支援やロシア軍に破壊されたインフラなどの復興策、ロシアへの追加制裁についても話し合った。

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