コロンビア大統領選、左派敗北なら混乱も 調査会社社長

コロンビア大統領選、左派敗北なら混乱も 調査会社社長
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN17DX50X10C22A6000000/

『【ボゴタ=宮本英威】南米コロンビアの大統領選の決選投票は19日に投開票される。左派グスタボ・ペトロ元ボゴタ市長(62)と独立系の実業家ロドルフォ・エルナンデス氏(77)が大接戦を繰り広げている。政治リスクを分析する調査会社コロンビア・リスク・アナリシスのセルヒオ・グスマン社長に見通しを聞いた。

――今回の大統領選をどのように分析していますか。

「コロンビア国民は現状に不満を抱えている。新型コロナウイルスの感染などで落ち込んだ経済、政治の汚職、治安の特に3点の改善を求めている。現在のドゥケ政権(右派)の支持率は約3割にとどまり、人気がない。変化を求める声が非常に強い」

「中道右派で、前メデジン市長のフェデリコ・グティエレス氏は現政権の『継続』と判断され、決選投票に残れなかった。経済政策の大幅な転換を主張するペトロ氏には懸念も強いため、同氏に勝てる可能性のある候補として独立系のエルナンデス氏に支持が集まった」

――決選投票の行方はどうなりそうでしょうか。

「非常に接戦で読みにくい。エルナンデス氏が勝利する可能性の方がわずかながら高いと考えている」

――接戦の場合、両候補は結果を受け入れるでしょうか。

「ペトロ氏は結果に不満を申し立てる可能性がある。支持者に対して路上での抗議活動を促す可能性もあるとみている。エルナンデス氏は結果を受け入れるのではないか」

――どちらが勝利しても議会では十分な支持基盤を持たない政権になります。

「どちらが勝利しても政権運営は難しい。コロンビアの統治機構が試される局面になると思う。現在のペルーのカスティジョ政権のように何も進まない可能性もある。その場合は外国人投資家にとっては望ましいのかもしれないが、変化を求める国民は不満を抱えるだろう」
セルヒオ・グスマン氏 Sergio Guzman 米ジョンズ・ホプキンス大で修士号取得。英コンサルティング会社コントロール・リスクスを経て、2018年にコロンビア・リスク・アナリシスを創業した。民間企業や大使館などが主要顧客。

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