米中首脳、今夏に電話協議と報道 衝突回避へ対話探る

米中首脳、今夏に電話協議と報道 衝突回避へ対話探る
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1708E0X10C22A6000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米ブルームバーグ通信は16日、バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が今夏に電話協議する調整をしていると報じた。米中は6月に入って高官による対話を重ねており、偶発的な衝突を避けるため首脳間でも意思疎通するタイミングを探っているもようだ。

米中首脳協議の時期は検討中だという。実現すれば3月18日にテレビ会議方式で実施して以来になる。この時は2月24日にロシアがウクライナに侵攻した直後で、バイデン氏が中国への経済制裁をちらつかせて習氏にロシアを支援しないよう迫った。

最近は米中高官の接触が続く。6月10日にオースティン米国防長官と中国の魏鳳和国務委員兼国防相がシンガポールで会談。13日にはサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の外交担当トップ、楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員がルクセンブルクで会っており、今夏の首脳協議も議題になった可能性がある。

サリバン氏は16日、米シンクタンクの会合に出席し、楊氏との会談で「台湾海峡の平和と安定を維持する必要があるという米国の考えを伝え、中国の動向に懸念を表明した」と述べた。ウクライナへの侵攻を続けるロシアとの関係について「中国は慎重な姿勢をとっている」と話した。

米政府は中国に軍事・経済面でロシアを支援しないよう要求してきた。サリバン氏は「中国はロシアへの直接的な軍事支援をしておらず、(日米欧などによる)制裁や輸出規制を回避するための組織的な関与もしていない」と指摘。「中国は一線を越える措置は取っていない」と語った。

米国の台湾政策を巡っては「台湾を防衛する必要があるか迫られる日が来ないようにするのが目的だ。それが効果的に抑止していることになる」と指摘。「これは歴代政権と同じだ。台湾政策には緊張を含んでおり、台湾海峡の平和と安定を維持する点で機能してきた」と訴えた。』