今、密かに日銀と海外ヘッジファンドで行なわれている戦い : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/28953920.html
※ コエー話しだ…。
※ 株や投信なんかの、「リスク資産」を持ったり、「資産運用する」ということは、こういう世界を「搔い潜って行く」ということだ…。
※ 「貯蓄から、投資へ!」「老後に備えて、金融リテラシーを高めましょう!」などという「お題目」を唱えていれば済むような世界じゃ無いんだ…。
※ そういう「もの事の、両面性(特に、マイナスの側面)」を、さっぱり語らないから、困るよ…。
『皆様は、日銀砲という言葉をご存知だろうか。ネットスラングと言って良い、一部のネットユーザーの間で流行った言葉です。この言葉が流行りだしたのは、2004年の円高が進んでいた時です。この円高は、アメリカのハゲタカ・ファンドが、故意に仕掛けてきているもので、はっきり言ってしまえば、日本の経済を崩壊させる事で、大儲けしようという経済攻撃でした。以後、大規模な日銀の市場介入を行う事を、「日銀砲」と呼びます。なぜ、武器みたいな呼び方をしているかと言えば、この時の日銀の介入で、35日間に渡るヘッジファンドとの抗争のあげく、ヘッジファンド側が資金で負け、日本が防衛に成功したからです。
日銀との戦いに負けた結果、アメリカのヘッジファンドが2000社倒産し、行方不明や自殺者も出ました。何かしら経済事件が起きた時、かさにかかって襲いかかり、傷口を広げて利益を出すというのは、相場の世界では普通に行なわれている事で、ルールを破っていない限り、止める方法はありません。実際、世界三大投資家の一人であるジョージ・ソロス氏は、まだEUが結成される前のイギリスに対して、大資金のポンド売りを仕掛けて、女王陛下御用達の歴史あるイングランド銀行を破綻させました。この時、当時の貨幣価値で、15億ドル以上の利益を叩き出したと言われています。イギリス一国が、個人投資家の仕掛けに敗れたのです。
国の財政が歪になって、その国の中央銀行の金融政策によって、支える状態になった時、その傷を広げて、国の財政を破綻させ、巨額の利益を得るというのは、金融市場ではあり得る事なのです。国すら攻撃の対象にして、可能なら食いつぶすのが攻撃的なヘッジファンドです。その国の国民の生活など、知った事ではありません。勝てば、目が眩まんばかりの巨額の利益を得る事ができます。
そして、今、日本国債で行なわれているのが、日銀と海外ヘッジファンドのガチ勝負です。日銀が介入して、買い支えて、高値・低金利に固定された日本国債を売り崩そうとしています。国相手に、債権の売りを仕掛けた場合、途中で止める事は、破滅を意味しますので、海外ヘッジファンドも本気です。それに対して、日銀は無制限の債権買取で、買い支えています。6月14日の債権買取額は、3兆1629億円。日銀が買い支えられなくなるまで、攻撃は続きます。もしくは、ヘッジファンド側の手持ちの資金が尽きるまでですね。
結局のところ、1000兆円もの債務を国が抱えて、財政を支える借金体質になっているので、日銀が取れる手段は、非常に限られています。そこに、目をつけられたのです。売り崩して破綻させてしまえば、歴史に残るくらいの利益を得る事ができます。金融の世界では、日米関係もクソもありません。弱った奴がいれば、死体蹴りをして、衣服まで剥ぎ取るのが流儀です。日銀が前回のように勝てるかどうか、オペレーションは数段難しいと思われます。
相手も命がけで仕掛けてきているので、交渉の余地はなく、まさに戦いです。日銀の総裁の黒田氏の生涯年収が11億だから、上級国民だなんだとワイドショー・ネタで、盛り上がっている場合じゃないのですが、実際に事が起きて、日本経済が危機に晒されるまで、日本のマスコミは報道しないでしょうねぇ。』