鴻海、台湾南部にEV電池拠点 部品の内製化狙う

鴻海、台湾南部にEV電池拠点 部品の内製化狙う
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM158DB0V10C22A6000000/

『【高雄=龍元秀明】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は15日、台湾南部の高雄市で電気自動車(EV)などに搭載する電池の研究開発・量産拠点の起工式を開いた。投資額は60億台湾ドル(約270億円)で、2024年の完成を予定する。EV事業への参入を進めるなか、基幹部品である電池の内製化を狙う。

この拠点ではコバルトを使わず安価なことから採用が広がるリン酸鉄(LFP)系の電池セルを生産する。研究開発や試作量産の拠点という位置づけで、当初の生産能力は年1ギガワット時と他社の大型工場に比べれば小さい。経営トップの劉揚偉董事長は「将来は高雄に正式な量産拠点を持つ予定だ」と述べた。

次世代電池の本命とされる全固体電池についても、24年の量産を目指して研究開発を進める。

鴻海は3月、高雄市の既存工場で生産した同社初の量産EVを、同市の路線バス事業者に納入した。今回のEV電池拠点は産業集積を狙う同市の誘致に応えた形で、劉氏は「高雄をスマートシティーの実証拠点とし、世界へ広げていきたい」と述べた。

鴻海はスマートフォンの組み立てに依存した収益モデルからの脱却に向け、EV事業への参入を進めている。本格的な収益貢献は23年以降を見込み、3年以内に年1兆台湾ドル(約4兆5000億円)の売上高や、年50万~75万台の出荷をめざす。すでに2300社超のサプライヤーやソフト開発会社などと協力関係を構築した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料
https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOGM158DB0V10C22A6000000&n_cid=DSPRM1AR08 』