ロシア、エネルギー輸出収入13兆円確保 侵攻後100日で

ロシア、エネルギー輸出収入13兆円確保 侵攻後100日で
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『【ロンドン=篠崎健太】フィンランドのシンクタンクCREAは13日、ロシアがエネルギー輸出で得た収入が、2月下旬のウクライナ侵攻開始から100日で930億ユーロ(約13兆円)に上るとの推計を公表した。欧米などの経済制裁は販売量や価格に一定の打撃を与えているものの、資源の輸出が「軍事力強化と侵略を支える重要な存在になっている」と警告した。

CREAは船舶やパイプラインの輸送データ、市場価格などを基に、ロシアがウクライナ侵攻を始めた2月24日から6月3日まで100日間の輸出収入を試算した。主な化石燃料の原油、石油製品、天然ガス、石炭が対象だ。全体の930億ユーロのうち欧州連合(EU)が570億ユーロと約6割を占めた。

国別でロシアからの購入量が最大なのは中国の126億ユーロで、2位はドイツ(121億ユーロ)だった。上位にはイタリア(78億ユーロ)、オランダ(同)、トルコ(67億ユーロ)、ポーランド(44億ユーロ)が続く。

CREAの分析では、ロシアの5月の化石燃料輸出量は侵攻前と比べて15%縮小した。ロシア産燃料を忌避する動きも出て国際価格より割安に取引されている。だが相場全体が大幅に上昇したことで、輸出収入は1日あたり8億8300万ユーロと前年同月より2.5億ユーロ増えた。

ウクライナ侵攻後にロシア産資源の調達を特に大きく増やしたのがインドで、原油ではロシアの輸出量の約2割を占めた。インドに持ち込まれた原油は精製されて米国や欧州に多く再輸出され、CREAはこうしたルートが制裁の抜け道になっているという。長距離輸送のため需要が出ているタンカーが、保険などの観点から制裁対象として有効だと指摘した。

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