そろそろ、落とし所に向かって仕掛け始めた世界 : 机上空間

そろそろ、落とし所に向かって仕掛け始めた世界 : 机上空間
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/28916559.html

 ※ 『ウクライナの意固地な態度を、批判する世論形成がなされ、戦争終結に向けたメディアの操作が行なわれる』ことになるのかどうかが、注目だ…。

 ※ 今日は、こんなところで…。

『ロシアのウクライナ侵攻が始まって、100日を経過しました。ロシアは、当初の目標を大幅に後退させて、ドンバス地方のみの確保に集中しています。それに、ともなって、分散していた兵力が集中し、ウクライナ側に迎撃する兵器があっても、攻撃する兵器が足りない事から、戦線は硬直しています。まもなく、周辺国からの支援兵器が到着しますが、局地戦になると、勝敗の行方は不透明です。

ここで、このブログの、この問題に対するスタンスを整理しておきます。
・アメリカは、ウクライナのゼレンスキー大統領に、さっさと国外へ亡命して、亡命政府を樹立して欲しかった。ウクライナは、ロシアの手に渡るが、アメリカと西側世界は、今後好きなだけロシアを非難できるカードを手に入れられるし、ロシア包囲網も構築しやすくなる。アメリカに何らかの危害が及ばない限り、ウクライナがどうなっても、穀物生産と産業が保たれていれば、世界にとって大筋で問題がない。それが、最も安価にロシア制裁カードを手に入れられる理想的な流れだった。

・ゼレンスキー大統領が徹底抗戦を決めた上、東欧の旧ソ連領の国が支援に乗り出したので、アメリカも支援せざるを得なくなった。この戦費は、予定外の出費であり、武漢肺炎対策で、散々に財政が悪化したアメリカにとっても、有り難くない。適当なところで、手打ちにしたいが、ロシアも国運を賭けているので、長期化する可能性がある。さっさと、プーチン大統領が噂の癌で病死するなり、クーデターが起きて失脚するなりしてくれれば良いが、それはそれで大規模な内乱が起きる可能性もある。存命中に決着をつけて、その上で死んでくれるのがありがたい。

・一応、ウクライナがロシアの侵攻を阻んで、戦闘が硬直状態になりつつある今が、最初の停戦の好機だ。ウクライナと西側のメンツも立つし、ロシアも痛い目を見て、振り上げた拳をおろしたがっているだろう。ゼレンスキー大統領は、クリミア半島を含む国土の奪還を言っているが、そこまでは付き合いきれない。そもそも、ウクライナの領土がどうなろうと、直接の利害はない。ウクライナ領土の一部割譲で、手を打つのが今後の世界経済にとっても、アメリカにとっても被害が少ない。

こういう風に考えていると、理解して下さい。私は、これが現実だと思っているという意味で、これが良い事であるという意味ではありません。アメリカ的には、ウクライナの国土と産業が荒廃する今のような展開は、そもそも望んでいなかったし、大義で年単位で支援する程の義理も無いと考えていると思っています。なので、そろそろメディアを通じて、「平和の大切さ」をアピールして、ウクライナが折れる形での停戦・和平を提案してくると考えています。つまり、落とし所を、どうするかという話です。

混乱するロシア国内の世論を、強権でまとめられるのは、プーチン大統領しかいないので、ウクライナ侵攻をする前は死んで欲しかったでしょうが、今は生きて、決着を付けてもらわないと、西側も困る状況です。既に、ヨーロッパのパン籠と呼ばれる穀倉地帯であるウクライナの農業が停滞し、ロシアが穀物を略奪して持ち出している為、食糧危機の足音が迫っています。まぁ、言い方は悪いですが、「戦争なんぞにカマケている場合じゃない」わけです。

ロシアがウクライナ侵攻で、醜態を晒した事で、周りが勝手に想像していた、軍事大国幻想は破れ、国威は大いに傷つきました。ロシアを取り巻く状況も、大きく悪化して、何をするにしても、以前よりも苦労を強いられるでしょう。ロシアから武器の供給を受けている中国も北朝鮮も、大きく自信を挫かれたはずです。「力による現状の変更」を認めるのは、国連の大義としては問題ですが、当事者のウクライナが折れるのであれば、格好は付きます。甚大な代償を支払ったロシアは、無謀な行動は、しばらく取れないでしょう。高い買い物になりましたが、西側が望んだ形は一応達成されています。後は、ウクライナに、世論の批判を受けない形で、どう煮え湯を飲ませるかという方向に舵が切られると思います。

恐らく、今後はウクライナの意固地な態度を、批判する世論形成がなされ、戦争終結に向けたメディアの操作が行なわれると思われます。』