プーチン氏、ピョートル大帝引き合いに侵攻正当化か

プーチン氏、ピョートル大帝引き合いに侵攻正当化か
ウクライナは反発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR10CZ10Q2A610C2000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ロシアのプーチン大統領が、17世紀末から18世紀のロシア皇帝ピョートル大帝を引き合いに、ウクライナ侵攻を正当化したとして、同国が反発している。プーチン氏は大帝がスウェーデンと戦った北方戦争を侵攻になぞらえ「征服ではなくロシアの領土を巡って戦った」と主張した。ウクライナ高官は「即時の(ロシアの)非帝国主義化を話すべきだ」と非難している。

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米CNNなどによるとプーチン氏は9日、同日生誕350年を迎えたピョートル大帝に関する展示会を訪れた。北方戦争について「なぜ彼(大帝)はスウェーデンに行ったのか。(領土を)奪い返し、強化したのだ」と指摘。「我々の運命も奪い返し、強化することにあるようだ」と強弁した。

ロシアの近代化を進めたピョートル大帝は、北方戦争でスウェーデンに勝利してバルト海の覇権を確立し、ロシアを欧州列強と並ぶ地位に押し上げた。

20年以上にわたって続いた北方戦争で国を率いたピョートル大帝と、ウクライナ侵攻を決めた自らの姿を重ねることで、指導力を誇示。国民に結束を呼びかける狙いがあったとみられる。

これに対しウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は10日、ツイッターでプーチン氏の発言は「(ロシアがウクライナで)不自然な口実で血まみれの収奪を行ったことだけを証明している」と反発した。

「ロシアの面目を保つのではなく、即時の非帝国主義化を話すべきだ」と強調した。「面目」はフランスのマクロン大統領が「ロシアに屈辱を与えてはならない」と配慮をにじませたことを皮肉ったもようだ。

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