豪・NZ首脳、南太平洋と関係強化で連携

豪・NZ首脳、南太平洋と関係強化で連携
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM100YY0Q2A610C2000000/

『【シンガポール=松本史】オーストラリアを訪問中のニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は10日、5月に就任したアルバニージー豪首相と会談した。中国が影響力を強める南太平洋地域について、両氏は連携して関係強化を進めていく姿勢を示した。

アーダーン氏は会談後の記者会見で「この地域での競争が激しさを増していることに疑いの余地はない」と指摘。「最近、地域と広範な安全保障協力の枠組みをつくろうという中国の動きがあったが、多くの島しょ国は(中国との関係を)経済的なつながりにとどめる選択をした」と述べた。

アルバニージー氏も南太平洋地域への関与について「豪州とNZは完全に足並みをそろえている」と強調したうえで、「NZや島しょ国と共に主権を守り開発を進める方法を考えるのを楽しみにしている」と述べた。南太平洋の島しょ国では、地理的に近い豪州とNZが経済的な支援などを通じて歴史的に深い関係を維持してきた。

一方、中国は開発支援をテコに影響力を強め、2022年4月にソロモン諸島と安保協定を締結した。5月下旬から王毅(ワン・イー)国務委員兼外相が地域の7カ国を訪問した際には、国交を結ぶ島しょ国10カ国と包括的な安保協力強化の協定案について合意を目指した。

協定案はミクロネシア連邦などの反対により見送られたが、豪州やNZは警戒を強めている。』