カンボジア南西部の海軍基地に中国軍施設か 米紙報道

カンボジア南西部の海軍基地に中国軍施設か 米紙報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB077C70X00C22A6000000/

『【ワシントン=共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は6日、カンボジア南西部のリアム海軍基地に中国が海軍施設を秘密裏に建設しようとしていると報じた。9日に基地拡張の着工式が開かれる見通しで、中国の駐カンボジア大使らも出席予定という。複数の欧米当局者の話としている。

基地は南シナ海への接近が容易な位置にあり、中国はインド太平洋地域で軍事的影響力の拡大を狙っているとみられる。中国軍の海外拠点としては、アフリカ東部ジブチの補給基地に次ぐ2つ目になる可能性がある。

中国当局者は同紙に対し、中国軍が基地の一部を使用することを認めた上で、科学者も使うため軍事目的に特化していないと説明。カンボジア側の基地の活動とは一切関わらないとも述べた。

また、施設内に米国の全地球測位システム(GPS)に対抗した独自のGPSシステム「北斗」の地上局が設置されたと指摘。使用方法は把握していないと語った。同システムは軍事目的で使うこともできる。

欧米当局者によると、中国とカンボジアは中国軍の存在を隠そうとしており、外国の代表団が基地内を訪れる場合は事前承認された場所しか立ち入りを認めない。中国軍関係者は、制服を着用しないか、カンボジア軍とよく似た制服を着ることになっているという。

在米カンボジア大使館は中国軍の存在を否定し「根拠のない言いがかりだ」と反発した。基地を巡っては米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが2019年、中国が軍事利用できるとの秘密合意をカンボジアと結んだと報道していた。』