「スタグフレーションのリスク」世銀が懸念表明

「スタグフレーションのリスク」世銀が懸念表明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07CQV0X00C22A6000000/

『【ワシントン=高見浩輔】世界銀行は7日に公表した世界経済見通しで、低所得国などが物価高と景気後退が併存する「スタグフレーション」に陥るリスクがあると懸念を表明した。ロシアのウクライナ侵攻などで供給制約を伴うインフレが高止まりする可能性を指摘した。

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世銀の推計によると、新興国の一人あたりの所得水準は2022年も新型コロナウイルス禍以前の水準を5%近く下回っている。食料やエネルギー価格が上昇を続けるなかでの経済の落ち込みは政策対応が難しい。物価の安定を目指す中銀は利下げなどの景気刺激策を打ちにくく、生活への打撃が長引く懸念がある。

世銀は一部の国が食料の輸出制限など保護主義的な政策に踏み出したことにも危惧を示した。「価格統制や補助金、禁輸などのゆがんだ政策を控え、困窮する人々に的を絞った支援を優先する必要がある」と訴えた。マルパス総裁は新興国の経済破綻を防ぐため、過剰債務問題の解決に向けて国際協調を進めるよう促した。』