ロシア国連大使、安保理会合を退室 EUの発言に反発

ロシア国連大使、安保理会合を退室 EUの発言に反発
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06CVZ0W2A600C2000000/

『【ニューヨーク=吉田圭織】ロシアのネベンジャ国連大使が6日、欧州連合(EU)のミシェル大統領が安全保障理事会の会合で「いま起きている食料危機はロシアの責任だ」と批判したことに怒りを示し、同氏の発言の最中に退室した。ウクライナへの侵攻が始まって以降、ロシアは国連でも各国から非難を受けているが、大使がこのような形で退席するのは初めてだ。

ロイター通信によると、ネベンジャ氏は理由について「ミシェル氏がウソを拡散しにきたので、(その場に)とどまることはできなかった」と説明した。ミシェル氏は安保理会合で「食料をステルスミサイルのように発展途上国に対して使っている」とロシアを批判した。

会場を去るネベンジャ氏に対し、ミシェル氏は「どうぞ退室を。事実を聞かない方が楽なのだろう」と皮肉を投げかけることで応じた。ロシアとウクライナは小麦など穀物の主な生産国で、ロシアによる侵攻は価格の高騰を招き、アフリカなどで食糧難を引き起こしている。

安保理はウクライナの状況を中心に、紛争下における性暴力や人身売買について議論していた。会合では国連のパッテン事務総長特別代表が6月3日までにウクライナで性暴力被害の報告を124件受けたと明らかにした。

パッテン氏は世界中の過去の紛争を振り返ったうえで「ウクライナのデータがある被害件数は氷山の一角にすぎない」とも指摘した。同氏によると、被害者のうち女性や女児が100人近くを占めた。』