米韓軍も日本海にミサイル8発 北朝鮮に対抗

米韓軍も日本海にミサイル8発 北朝鮮に対抗
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『【ソウル=恩地洋介】韓国軍合同参謀本部は6日、北朝鮮が5日に短距離弾道ミサイル8発を発射したことに対抗し、米韓両軍が同じ8発の戦術地対地ミサイル(ATACMS)を発射したと明らかにした。

米韓軍は6日午前4時45分すぎ、ATACMSを日本海に向けて発射した。韓国の聯合ニュースによると、韓国軍が7発、米軍が1発を撃った。韓国軍は「北朝鮮が複数の場所でミサイル挑発をしようが、米韓軍は発射地点と指揮、支援勢力を即時に精密打撃できる能力を備えている」と説明した。

米韓両軍は2~4日に合同軍事演習を実施した(韓国軍合同参謀本部提供、聯合・共同)

韓国軍によると北朝鮮は5日午前、平壌近郊など合わせて4カ所から計8発の弾道ミサイルを発射した。日本の防衛省は少なくとも6発の発射を探知したと発表した。

朝鮮中央通信など北朝鮮の公式メディアは6日朝の時点で、5日のミサイルについて報じていない。北朝鮮はかねて、武器開発の進展を宣伝するため朝鮮労働党の機関紙などを通じてミサイル発射を伝えてきたが、5月4日の弾道ミサイル発射以降は公表していない。

6日、米韓両軍が発射した戦術地対地ミサイル「ATACMS」=韓国軍合同参謀本部提供、聯合・共同

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は6日、朝鮮戦争の戦死者らを追悼する「顕忠日」の式典で演説し「北朝鮮の核・ミサイルは北東アジアと世界の平和を脅かす水準に達している」と非難した。「いかなる挑発にも断固として厳しく対応する。脅威を抑止しながら、より実質的な安全保障能力を整備していく」と語った。

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峯岸博
日本経済新聞社 編集委員・論説委員
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米韓軍は北朝鮮が5月下旬にICBMを含む3発を発射した直後にも地対地ミサイルを1発ずつ日本海に撃ち返しました。

打撃力と北朝鮮の蛮行を放置しない強い姿勢を示す狙いが透けますが、米韓と北朝鮮がミサイルで応酬する光景は米朝対立で朝鮮半島が緊迫した2017年まで逆戻りしてしまいました。互いの強硬路線による不測の事態を招かないための危機管理も必要になってきます。
過去、北朝鮮は対米交渉に動く前にミサイル開発や発射実験を急ぐ傾向がありました。

最近、ミサイル発射の事実を公表しないのは、コロナで不安が広がる住民や北朝鮮の核実験に神経をとがらせる中国を刺激しないようにしている可能性があります。

2022年6月6日 11:32

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

お互いに爆竹を打ち上げるようなゲームを展開している。どんな意味があるのか。

北朝鮮は自国民が飢えているのに、高価なミサイルを無駄に打ち上げる。米韓は北朝鮮を抑止するために、ミサイルを打ち上げているのだろうが、抑止効果がほとんど果たされていない。

ただこのまま続けると、この地域が不穏な空気に包まれるようになる

2022年6月6日 10:55 』