英連邦、王室離反の動き 共和制移行の加盟国も

英連邦、王室離反の動き 共和制移行の加盟国も―「代替わり」で絆にほころび
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022060300791&g=int

『【ロンドン時事】在位70年(プラチナ・ジュビリー)を英史上初めて達成したエリザベス女王は長年、英国の旧植民地などでつくる「英連邦」諸国との絆の維持に熱心に取り組んできた。英連邦は安全保障や経済上の利益追求を最大目的としないユニークな連合体で、女王はその「接着剤」(外交筋)の役割を担う。ところが最近、加盟国の間で英王室から離反する動きが広がり始めている。

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 英連邦加盟54カ国中、英国を含む15カ国は英君主を国家元首とする「英連邦王国」と呼ばれる。英国以外にはエリザベス女王の代理人として総督が置かれ、形式上は国内の最高権威だ。
 その一つだったカリブ海の島国バルバドスが昨年11月、立憲君主制を捨て共和制に移行した。「植民地だった過去からの脱却」がその理由だ。英報道によると、バルバドスの他にカリブ海地域では、ジャマイカ、グレナダ、ベリーズなど6カ国で共和制への移行が検討されている。
 ジャマイカのホルネス首相は3月、同国を訪れたウィリアム英王子夫妻との会談で、早期の共和制移行を目指す考えを示唆。街頭では夫妻訪問に合わせて、英国のかつての奴隷政策をめぐり賠償金や公式謝罪を求める抗議行動が行われた。
 また、英連邦王国のオーストラリアで先月就任した労働党出身のアルバニージー首相は2日、英国との関係について「(かつてのような)親と新参者ではなく、対等な立場にある」と述べた。豪州では1999年の国民投票で、55%が賛成して君主制維持を決めたが、今後、共和制移行をめぐる議論が再び活発化する可能性がある。
 エリザベス女王は約70年間、「独立した加盟国の自由な連合の象徴」として、英連邦の首長の座にある。没後はチャールズ皇太子が引き継ぐことが加盟国間で合意済みだが、女王ほどの求心力はないとの見方が一般的。君主の代替わりを機に、英連邦王国の共和制移行が進むという観測も出ている。 』