中国・吉利が衛星打ち上げ 自動運転向けサービス提供へ

中国・吉利が衛星打ち上げ 自動運転向けサービス提供へ
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『【北京=多部田俊輔】中国民営自動車大手、浙江吉利控股集団は2日、人工衛星の打ち上げに成功したと発表した。宇宙と地上の車両などを結ぶ高精度のナビゲーションシステムを構築し、自動運転や無人機、物流などに活用する。2025年までに72基を打ち上げ、中国とアジア太平洋地域でサービスを提供する計画だ。

吉利グループの浙江時空道宇科技が独自に開発・製造した衛星「吉利未来出行星座(GeeSAT-1)」9基が、西昌衛星発射センター(四川省)から打ち上げられた。新疆ウイグル自治区コルラにある地上局が衛星9基と接続し、正常に稼働していることを確認したという。

衛星は低軌道で周回し、センチメートル単位の高精度の位置情報などを提供することで、吉利の自動運転技術を搭載した車両の自律走行などを実現する。位置以外の情報もやりとりし、ドローン(小型無人機)の運航や高効率な物流システムの支援サービスなども手掛ける。

コルラ、浙江省台州、山東省青島、四川省成都、黒竜江省ハルビンに設置した地上局で衛星を運用管理する。25年までは中国とアジア太平洋地域でサービスを提供し、26年からは240基を順次配置して世界全体に提供範囲を広げるという。

米テスラを率いるイーロン・マスク氏が宇宙ビジネスを進めるなど人工衛星などの宇宙ビジネスは米国企業が先行し、自動車分野との連携も進んでいる。吉利も米企業に対抗するため、20年に人工衛星分野への参入を発表。21年に台州に設けた年産能力500基の製造拠点が稼働している。

吉利では21年12月、中国北西部にある酒泉衛星発射センターから衛星が打ち上げられたが、当時は失敗に終わった。

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