ブラジル1~3月GDP1.7%増 サービス業が回復

ブラジル1~3月GDP1.7%増 サービス業が回復
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02DNM0S2A600C2000000/

『【サンパウロ=宮本英威】ブラジル地理統計院(IBGE)が2日発表した2022年1~3月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で1.7%増となった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の影響は限られ、経済活動の回復でサービス業は堅調で、資源価格の上昇で輸出が増えた。

プラス成長は5四半期連続。21年10~12月期(1.6%増)とほぼ横ばいだった。前四半期比では1%増だった。遡及修正されて、前四半期比では3四半期連続のプラス成長となった。

前年同期比の項目別では輸出が8.1%増、家計消費が2.2%増と伸びた一方で、設備投資など固定資本形成は7.2%減に落ち込んだ。主力のサービス業は3.7%増、農牧畜業は干ばつや大雨が響いて8%減となった。

1~4月の輸出額は1014億ドル(約13兆2000億円)と、前年同期比で24%増となった。大豆や鉄鉱石など1次産品の価格上昇で輸出額全体が伸びている。

インフレは加速しているが、消費は底堅く推移している。ブラジルショッピングセンター協会(ABRASCE)によると、1~3月の販売額は前年同期比の実質で22%増となった。

同協会は「ワクチン接種が進み、ショッピングセンターを訪れる人が増えている」と分析している。22年通年の見通しを上方修正し、販売額は実質で前年比9%増になるとみている。

ただ足元での消費の堅調さは、新型コロナからの回復期なのに加え、政府による現金給付策の拡大や減税策によって支えられている側面も強い。5月前半の消費者物価指数の上昇率は前年同期比で12.20%と、インフレは加速している。中央銀行も利上げを続けており、消費の堅調さの今後の持続性には懸念も強い。

ブラジル経済省は22年通年の実質経済成長率を1.5%と予測している。金融市場では1%程度との見方が多い。中銀は10会合連続で政策金利を引き上げており現状は12.75%と、17年2月以来の高い水準だ。6月と8月の会合で追加利上げが見込まれている。』