この大都市で兵隊を募るようになったら、いよいよ露軍はマンパワーが尽きかかっている。

この大都市で兵隊を募るようになったら、いよいよ露軍はマンパワーが尽きかかっている。
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『 Kamil Galeev 記者による2022-5-29記事。
   サンクトペテルスブルグの宮殿広場で、通行人相手に、軍が入隊勧誘のキャンペーンをしている。
 この大都市で兵隊を募るようになったら、いよいよ露軍はマンパワーが尽きかかっている。

 宮殿広場は、「冬宮」と、参謀本部司令部の中間に位置している。

 プーチンは5-9に総動員令を発令しなかった。ロシア各地の徴兵拠点に反戦的な二等兵ばかり何十万人も溜まるようになったら、ロシア革命のときと同じ反政府暴発が起きるからである。

 そのかわり、地方で集めた新兵を連隊所在地などに滞留させることなく、すぐさま最前線へ送ってしまうという、目立たない動員をかけている。

 今次戦争前の地方人の収入は、ブリヤートのような超田舎では、こんな感じだった。
 電設工の月給が、1万5000から2万ルーブル。教師の月給が7000ルーブル。それに対して、二等兵になると4万から5万ルーブルである。
 超田舎では、軍隊の方が、稼げるのだ。家族を養えるということでもある。

 現在は戦時であるから、志願兵は、諸手当てコミで20万から30万ルーブルを毎月貰えている。

 ロシアはカネで兵隊を集めている。国内には戦争熱気はない。ダゲスタンでは誰も志願しないので、路上で通行人を拉致して強制的に入隊させている(これを英語でプレスギャングという。帆船時代の英海軍の水兵はこのようにして集められていた)。ただしおおっぴらではない。報道されるのは困るからだ。

 ダゲスタンは、プーチンにとっては昔から、兵隊集めの一大基地であった。そこが厭戦的になっているのは、見逃せない兆候だ。

 記者のみるところ、ロシアで最も徴兵に抵抗する集団は、中央アジアの住民だろう。

 ロシア警察は伝統的に、迷宮入りしそうな事件があると、中央アジア人をとっつかまえて、自白を強要して犯人に仕立てるというダーティな仕事をしてきた。迷宮入り事件の存在は、幹部の出世に響くからだ。

 こんな政府を中央アジア人が1ミリでも信用するはずがどうしてあろうか。

 モスクワ市民はどうか。彼らは志願もしないし徴兵にも応じない。やはり政府をまったく信用しなくなっているのである。

 政府が信用されなくなってしまったら、どうして総力戦ができようか。月に30万ルーブルをくれるといっても、モスクワっ子は誰も軍隊なんかに入らない。政府は嘘しかつかないと予見しているのだ。』