ウクライナ軍の「退路遮断」 東部ルガンスク州の親ロ派

ウクライナ軍の「退路遮断」 東部ルガンスク州の親ロ派
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR27F540X20C22A5000000/

『【カイロ=久門武史】ウクライナ東部ルガンスク州の親ロシア派武装勢力幹部は27日、ウクライナ軍の退路を遮断したと述べた。タス通信が伝えた。同州は侵攻したロシア軍が全面制圧を目指しており、攻防戦の焦点となっている要衝セベロドネツクなどの包囲完了を強調したものだ。

同州の親ロ派武装勢力「ルガンスク人民共和国」の幹部は「彼ら(ウクライナ側)の退路をすべて遮断し、全域を監視している」と主張した。ロシア軍は既に同州の95%を占領しており、セベロドネツクでは砲撃などで住宅の9割が損壊したと地元当局が表明した。同市と西隣のリシチャンスクを制圧すれば、ロシア軍は州全域を支配下に置くことになる。
一方、ロシアのシルアノフ財務相は27日、ウクライナでの「特別作戦に巨額の資金が必要だ」と述べ、3カ月を超えたウクライナ侵攻の財政負担の重さを認めた。ロイター通信が伝えた。

英国防省は27日、ロシア軍がここ数日で、約50年前に製造されたT62戦車をウクライナ南部に投入したもようだとの分析を公表した。特に対戦車兵器に対して脆弱だとし「ロシアの近代的装備の不足を浮き彫りにしている」と指摘した。

ロシアのプーチン大統領は27日、オーストリアのネハンマー首相と電話協議し、ウクライナ南部の黒海などからの穀物輸出の停滞を巡り、ロシアの責任を指摘するのは根拠がないと主張した。大統領府が発表した。ウクライナは世界屈指の穀物輸出国で、ロシアの侵攻で出荷が滞り世界的に小麦などの価格が高騰している。』