ウクライナ外相、和平交渉の可能性「どこにもない」

ウクライナ外相、和平交渉の可能性「どこにもない」
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『【ダボス(スイス東部)=南毅郎】ウクライナのクレバ外相は25日、ロシアとの和平交渉の可能性は現時点で「どこにもない」との認識を示した。ロシアの海上封鎖でウクライナからの食料輸出が滞るなか、ロシア側が輸出を認める見返りに制裁解除を要求したことは「明確な脅迫だ」と非難した。

世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で語った。ウクライナは世界有数の小麦の生産国で、ロシアの侵攻に伴う海上封鎖で輸出が滞っている。戦闘が長引けば国内農業も打撃を受けかねず「数年に及ぶ食料危機になりうる」との見方を示した。タス通信によると、ロシアのルデンコ外務次官は食料輸出のための「人道ルート」を設置する用意があると述べた。

ロシアへの経済制裁については「輸出を絶つべきだ」として、各国に資源購入をやめるよう訴えた。主要7カ国(G7)はロシアへの制裁強化で一致するものの、供給不安による資源価格の高騰で制裁の効果が弱まっているとの懸念が出ている。

クレバ氏は記者会見も開き、食料輸出のための「人道ルート」を設けるとしたロシアに対して「信頼こそが大きな問題になる」と強調した。ダボス会議ではウクライナへの武器支援やロシアへの経済制裁、食糧安全保障をめぐる問題について語ったことも明らかにした。

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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説

侵略者が予想しなかった結末になっている。象は蛇を簡単に踏み殺せると思われるゲームだったが、今度は象が蛇に食われる可能性が出てきた。

ウクライナはロシアを併合できると思わないが、ロシアがすでに支配しているクリミアを取られる可能性が高い。

これでプーチンの時代が終わるが、情勢は楽観視できない。プーチンの後継者はより狂暴な人の可能性もある

2022年5月26日 8:00 』