米小学校で乱射21人死亡、児童が19人 容疑者は18歳

米小学校で乱射21人死亡、児童が19人 容疑者は18歳
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2506W0V20C22A5000000/

『【ロサンゼルス=共同】米南部テキサス州ユバルディのロブ小学校で24日、18歳の男が銃を乱射し、捜査当局は児童19人と教師ら2人の計21人が死亡したと明らかにした。男は現場近くに住んでおり、現場に駆け付けた捜査当局者により殺害されたとみられる。米メディアが伝えた。

バイデン大統領は事件を受けて演説し「他の国では乱射事件はほとんど起きない。なぜこのような殺りくを許しているのか」と憤り、銃規制強化を訴えた。

米国の小学校が狙われた銃乱射事件としては、2012年に東部コネティカット州ニュータウンのサンディフック小で児童ら26人が死亡した事件と並ぶ惨事となった。

捜査当局は単独での犯行とみて、事件の状況や動機を調べている。バイデン氏は日韓歴訪から帰国中の専用機内で事件の一報を聞き、ホワイトハウスに到着後、演説した。28日までホワイトハウスや公的機関で半旗を掲げるよう指示した。

アボット州知事によると、容疑者は学校周辺まで車で移動。拳銃とライフル銃を使ったとみられる。近くの高校に通っていたが、在籍しているかは不明。米CNNテレビは当局者の話として、容疑者が小学校を襲撃する前に自身の祖母にも発砲していたと報じた。

ユバルディは人口約1万6千人。テキサス州サンアントニオの西約120キロで、メキシコ国境に近い。ロブ小学校には600人弱の児童が在籍しており、9割前後をヒスパニック(中南米系)の子どもが占めている。

米各地では銃撃事件が相次いでおり、14日には東部ニューヨーク州バファローのスーパーで10人が死亡した。
多様な観点からニュースを考える

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

上野泰也のアバター
上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
コメントメニュー

ひとこと解説

銃が用いられた悲惨な事件が米国でまた起こってしまった。バイデン大統領は昨年4月、部品購入の際に身元確認が不要で製造番号もないため追跡が困難な「ゴースト銃」と呼ばれる自家製の銃の規制などを打ち出し、議会に規制法案可決を求めた。これに対し全米ライフル協会(NRA)は「国民が武器を保有し携帯する権利は侵してはならない」とする合衆国憲法修正第2条を根拠にしつつ、大統領の動きを非難した。憲法は米国民に武器保有の権利を認めているということであり、アメリカ合衆国という国家の成り立ちが反映されている。米国の政治は民主党と共和党の議席数が50対50の上院が示すように分断状況にあり、銃規制が進む見通しは立たない。
2022年5月25日 7:33 (2022年5月25日 9:51更新)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料
https://www.nikkei.com/r123/?ak=https%3A%2F%2Fwww.nikkei.com%2Farticle%2FDGXZQOGN2506W0V20C22A5000000&n_cid=DSPRM1AR08 』