中国、包囲網に危機感 陣営化に対抗、切り崩し図る

中国、包囲網に危機感 陣営化に対抗、切り崩し図る
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022052400917&g=int

『【北京時事】中国はバイデン米政権が専制主義国に対抗する民主主義国を陣営化し、「対中包囲網」形成を進める動きに危機感を隠さない。

米側に寄る各国に働き掛け、切り崩しを図る構えだ。中国外務省の汪文斌副報道局長は24日の記者会見で「アジア太平洋諸国は軍事集団や陣営対立を引き入れることを断じて許さない」と強調した。

混迷のインド太平洋経済圏 「脱中国」は薄氷の結束―米大統領来日

 「冷戦思考や集団的対抗を拒まなければならない」。習近平国家主席は19日、オンラインで開いた新興5カ国(BRICS)外相会合でこう訴えた。BRICSの一角を占めるインドは、日米、オーストラリアとの4カ国の連携枠組み「クアッド」にも参加。習氏はインドが米側へ過度に傾斜しないようくぎを刺した形だ。

 豪州の政権交代も中国の目には好機に映る。李克強首相は23日、アルバニージー首相への祝電で「過去を総括して未来を目指す」よう秋波を送った。

 中国が陣営対立に反対するのは、西側先進諸国の資本や先端技術を取り込む障害となり、習氏が思い描く強国化が遠のくからだ。

王毅国務委員兼外相は22日の記者会見で「中国の孤立化を試みても、最後に孤立するのは彼ら自身だ。中国を排除したいなら時代の発展に見捨てられる」と主張。バイデン大統領がサプライチェーン(供給網)からの中国外しを狙う経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」をけん制した。

 米主導の陣営化は、中国の安全保障も脅かす。バイデン氏は日米首脳共同記者会見で中国が台湾を侵攻すれば軍事介入する意向を明言。米側は台湾政策を変更していないと釈明したが、中国は猛反発した。

共産党機関紙系の環球時報前編集長、胡錫進氏はツイッターで「台湾海峡で中国軍の火力は米軍をはるかに上回る。バイデンは自分の兵士たちを海峡に沈めて魚のえさにしたいのか」とかみついた。 』