ブラジル、輸入関税10%追加で削減 インフレ緩和狙う

ブラジル、輸入関税10%追加で削減 インフレ緩和狙う
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN24EVX0U2A520C2000000/

『【サンパウロ=宮本英威】ブラジル政府は24日、輸入関税を10%引き下げると官報に告示した。関税がかかる製品のうち87%が対象となり、減税規模は37億レアル(約960億円)を見込む。ロシアによるウクライナ侵攻を背景に食料品や燃料の価格を中心に加速するインフレを緩和する狙いがある。

ブラジル政府は2021年11月にすでに10%の引き下げを発表しており、計20%の引き下げとなる。経済省幹部は「関税が国際的に、経済協力開発機構(OECD)の水準に近づく」と主張している。

適用期間は6月1日から23年12月31日までとなる。ブラジルはアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイとメルコスル(南米南部共同市場)を構成し、対外共通関税を設けている。今回は「新型コロナウイルスやウクライナ侵攻などの緊急事態を受けた対応」(経済省)のため、可能な措置だと説明している。

3月や5月11日には輸入関税をゼロにする食料品などを発表しているが、今回はより幅広い製品が対象に含まれた。国内に産業が育っている繊維製品や靴、自動車部品の一部などは、関税引き下げの対象から外れた。

ブラジル地理統計院(IBGE)が24日発表した5月前半の消費者物価指数は前年同期比で12.20%上昇するなど高水準のインフレが続いている。』