バイデン氏、日韓関係改善を支持 午後の米韓首脳会談で

バイデン氏、日韓関係改善を支持 午後の米韓首脳会談で
対北朝鮮コロナ支援も協議
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『【ソウル=坂口幸裕】バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は21日午後、ソウル市内で初の首脳会談に臨む。米政府高官は21日午前、バイデン氏が首脳会談で、日韓関係の改善を支持する意向を示すと明かした。挑発行為を続ける北朝鮮を巡っては抑止策を協議するほか、同国で広がる新型コロナウイルス感染症への支援策も話し合う。

10日に大統領に就いた尹氏は米韓同盟を外交・安全保障政策の基軸に掲げる。5年ぶりとなる韓国の保守政権発足に対する米国の期待は大きい。バイデン政権は、文在寅(ムン・ジェイン)前政権時に関係が冷え込んだ日本を含む3カ国の安保協力の再構築をめざす。

米高官は記者団に、米韓首脳会談で「バイデン氏は日韓関係の改善を支持する。両国が相互に受け入れ、合意できる方法が必要だと理解していると明らかにする」と述べた。元徴用工や慰安婦の問題などが念頭にある。「日韓関係が強固でないことは米国の利益にならない。関係改善に向けた双方による努力に期待したい」と話した。

両首脳は核実験・ミサイル発射の構えをみせる北朝鮮の行動は地域を不安定化につながるとして結束して反対する。一方、同高官はコロナ感染が急拡大する北朝鮮への支援も議題になるとの見方を示した。北朝鮮へのコロナ支援では中国が先行する。

ウクライナへの侵攻を続けるロシアへの対処も話し合う。インド太平洋地域で覇権主義的な振る舞いを強める中国を念頭に、ルールに基づく国際秩序を脅かす動きに協調して対抗していくと申し合わせる。

バイデン氏の来日に合わせて発足する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を巡っても意見を交わす。尹氏は参加を正式表明し、韓国が主導的な役割を果たす意向を示すもようだ。23日に予定するオンラインによるIPEFの首脳会議にも出席する。

経済安全保障の分野でも協力を拡大する。バイデン氏は20日、価値観を共有する同盟国などとサプライチェーン(供給網)構築で協力する重要性を訴えた。中国への経済的な依存を引き下げる狙いで、半導体などの戦略物資を同盟国・友好国から調達できる体制づくりで連携を申し合わせる。

バイデン氏は22日に日本へ移動し、24日まで滞在する。23日に岸田文雄首相との最初の本格的な対面会談を実施する。24日には日米とオーストラリア、インドの「Quad(クアッド)」首脳会議を開く。

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