パナソニックのメキシコ工場 労組問題で米が調査要求

パナソニックのメキシコ工場 労組問題で米が調査要求
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN19E0D0Z10C22A5000000/

『【メキシコシティ=清水孝輔】米通商代表部(USTR)は18日、メキシコ北東部タマウリパス州にあるパナソニックホールディングスの自動車部品の工場をめぐり、労働組合の団体交渉権が侵害されているとしてメキシコ政府に調査を求めたと発表した。メキシコ経済省は米国側の要請を検討したうえで調査するか決める方針だ。

USTRは2020年に発効した米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づいて調査を要求した。メキシコ政府は10日以内に調査するか決める必要があり、応じる場合は45日以内を期限とした調査に進む。メキシコ経済省は「協定の規定に沿って米政府に回答する」と声明を出した。

パナソニックのメキシコ工場をめぐっては、独立系労組のSNITISが4月下旬に労働者による投票で代表権を獲得した。USTRは4月18日、SNITISから団体交渉の権利の侵害を訴える請願書を受け取ったという。USTRは信頼できる根拠が十分にあると判断し、メキシコ政府に対する調査要求を決めた。

メキシコではUSMCAの発効以降、自動車業界で労働者の権利向上を求める動きが相次いでいる。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は5月10日、中部グアナフアト州にある工場で賃金を8.5%引き上げる方向で独立系の労組と合意した。USTRは21年、GMのシラオ工場に対しても労働者の権利を侵害しているとして調査を求めていた。

【関連記事】GMのメキシコ工場、8.5%賃上げ 独立系労組と合意 』