日本郵船、ロシアの自動車陸送事業から撤退へ

日本郵船、ロシアの自動車陸送事業から撤退へ 
【イブニングスクープ】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC16CT60W2A510C2000000/

『日本郵船がロシア国内での自動車陸送事業から撤退する方向で調整に入った。現地に生産拠点を持つ自動車メーカーの生産停止で輸送需要が減少し、事業継続が難しいと判断した。欧米企業で先行していたロシアからの事業撤退の動きが、日本企業でも今後広がる可能性もある。

現地の関係先などとの調整を進め、情勢を見極めながら早ければ数カ月以内に撤退する方針だ。現在はロシアでわずかに輸送を続けているが、ウクライナ侵攻に伴いロシアでの自動車生産の停止が長期化していることや、送金などが難しくなっていることが響く。

ロシアの自動車陸送事業はモスクワに本社を置く子会社NYKオート・ロジスティクスを通じて手掛けている。前身はロシアの完成車輸入販売最大手であるROLFグループ傘下の物流会社で、日本郵船は2012年に51%を出資。20年に同社を完全子会社化し、トレーラーや鉄道による完成車の内陸輸送や荷役などの港湾オペレーションを担ってきた。

ロシアでの輸送実績は21年度で約18万台。現地市場の新車販売台数の1割に相当する。撤退では現地企業への売却などを視野に入れる。現地生産している日本車メーカーなどはロシアによるウクライナ侵攻後に操業を停止していることもあり、日本郵船が撤退しても影響は少ないとみられる。

日本郵船の自動車陸送事業におけるロシアが占める割合は15%程度で、インドや中国では事業を継続する。同社は海運事業なども含めてロシアでの新規投資を当面の間、停止する方針だ。
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