北朝鮮、コロナ感染増で「ゼロ」転換 支援期待の思惑か

北朝鮮、コロナ感染増で「ゼロ」転換 支援期待の思惑か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1331H0T10C22A5000000/

 ※ この記事読んでも、その思惑は、さっぱり分からんな…。

 ※ あらゆる「国際勧告」を「無視して」、「我が道を」突き進んでいるわけだから、今さら「国際社会」に「支援要請」したところで、応じる国はそうはいないだろうよ…。
 ※ 中ロ、韓国…、というところか…。

『【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮が13日、隔離中の発熱者が18万人以上いると明らかにした。12日に新型コロナウイルスの感染が初確認されたと発表したばかりで、感染が急拡大しているとみられる。感染者ゼロと主張してきた北朝鮮が一転して大量感染の公表に踏み切ったのは、国際社会の支援を引き出すためだとの分析もある。

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朝鮮中央通信は13日、原因不明の熱病が4月末から広がり、これまでに35万人が発熱したと報じた。16万2200人が完治し、18万7800人が治療中だという。12日だけで1万8000人の発熱者が確認された。

死者は6人としている。うち1人は新型コロナの「オミクロン型」の変異型「BA.2」に感染していた。この変異型は通常のオミクロン型より感染力が強い。

韓国大統領府の関係者は13日、北朝鮮の状況について「思ったより深刻だ」と述べた。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はワクチン支援で北朝鮮と協議することに意欲を示した。

北朝鮮は12日、世界で新型コロナの感染拡大が始まってから2年以上たって初めてコロナ患者の存在を公表した。翌13日の報道からは既に感染爆発が起こっている可能性がうかがえる。

「国家非常防疫司令部」を視察するマスク姿の金正恩党総書記。北朝鮮の朝鮮中央テレビが13日放映した(共同)

北朝鮮は新型コロナの状況について情報公開をしてこなかった。今回初めて発熱者や隔離者の数を報道を通じて細かく開示した。

北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「全域で感染が急拡大したので方針を変えたのだろう。国際機関にワクチン支援を要請する可能性があるというメッセージだ」と指摘する。

北朝鮮は住民へのワクチン接種が進んでいない。2021年には国連児童基金(ユニセフ)が中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの供給を提案したが、北朝鮮側が拒否した。米国も22年1月に支援を打診したが供給に至っていない。

新型コロナは北朝鮮経済への打撃になる。20年にウイルスの侵入予防策で中朝間の境界を閉鎖し、中国との貿易額は前年比8割減った。22年1月に鉄道輸送を再開し1~3月の貿易額は1億9689万ドル(約253億円)と前年同期比で10倍以上に増えたが、4月から再び運行を停止している。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記は感染爆発を受け、全域で都市の封鎖を指示した。対外貿易の減少に域内の防疫強化が重なり経済活動は一層停滞しそうだ。

ただでさえ核・ミサイル開発に対する国連安全保障理事会の制裁により電気機器や石油資源などの取引が厳しく制限されている。この4月は降水量が平年の4割にとどまり干ばつも懸念されている。

世宗研究所の鄭成長(チョン・ソンジャン)北朝鮮研究センター長は「もし新型コロナの被害が今後も拡大すれば中国や欧米の支援を受けることを考慮せざるを得なくなる」と予測する。「韓国側の政権が対北朝鮮強硬派で南北協力は簡単ではないが、ワクチン支援が実現すれば対話の契機になる」と語る。

韓国では尹大統領とバイデン米大統領の初の首脳会談が21日に予定される。北朝鮮は6月上旬に朝鮮労働党の重要政策を決める党中央委員会総会を開くとしている。新型コロナの感染状況が北朝鮮の外交・軍事政策の方向を左右する局面が続く。

この記事の英文をNikkei Asiaで読む
Nikkei Asia https://asia.nikkei.com/Spotlight/Coronavirus/Reversing-COVID-free-claim-North-Korea-reports-explosive-outbreak?n_cid=DSBNNAR 』