※ 『エルドアンは嘗てクーデターを寸前のところで脱出し、その機密情報をもたらしてくれたのがロシアの諜報筋であった。』…。
※ これは、初耳。
※ 『背後に米国に亡命したギュラン師の暗躍があった』…。
これは、よく言われている話し…。(それで、「背後で、米国が糸を引いていたのでは…。」との疑惑があるわけだ。折から、トルコがロシア製のS400を導入する、という話しがあったしな…)。
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)5月15日(日曜日)
通巻第7333号 <前日発行>
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『 トルコのエルドアン大統領「フィンランド、スウェーデンのNATO加盟は不快」
「欧米は聞く耳がない、両国のNATO加盟は誤った判断だ」
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西側のすべてが前向きではない。5月13日、トルコのエルドアン大統領は発言した。
「フィンランド、スウェーデンのNATO加盟は不快」、「欧米は聞く耳を持たないようだが、両国のNATO加盟は誤った判断だ」。
エルドアンは「二番目の過ち」と指摘し、NATO総会では反対すると明言した。最初の誤断はギリシアの加盟で、トルコが猛烈に反対したが、ほかのNATO加盟国はエルドアンの反対に耳を傾けなかった。
フィンランド、スウェーデンのNATO加盟への動きに衝撃を受けたロシアは露骨に反対した。実現するとしても一年後だが、トルコの反対理由はロシアとは異なり、「北欧はテロリストの温床であり、PKKとDHKP─Cの『ゲストハウス』のようだ」とする。
PKK(クルド労働者党(旧『民族解放軍』)はイラク北部に拠点がある。DHKP─C(革命人民解放戦線)はクルド族主体の過激テロリスト組織で、過去にエルドアン大統領暗殺未遂を試みた。各地でテロ行為を展開してきた。
エルドアンは嘗てクーデターを寸前のところで脱出し、その機密情報をもたらしてくれたのがロシアの諜報筋であった。背後に米国に亡命したギュラン師の暗躍があったとし、トルコは米国にギュランの身柄引き渡しを要求したがなしのつぶて、トルコは米国につむじを曲げているのである。
□○◎○☆み○◎○や○☆△○ざ☆○◎☆◎き◎△☆□ 』