同一射点から5発もしくは10発ほど射ったら、場所を変えないといけない。

同一射点から5発もしくは10発ほど射ったら、場所を変えないといけない。
https://st2019.site/?p=19465

 ※ ウクライナ戦争の「戦場」の特殊性、もあると思う…。

 ※ 河川国家、湖沼国家だから、「湿地帯」が多い…。

 ※ さらに、「原発立地帯」「近隣への電力供給源」の任務を割り当てられた国家だから、豊富な電力がある…。

 ※ そういう「特殊性」がある、「戦場」なんだと思う…。

『Howard Altman 記者による2022-5-11記事「Commander In Ukraine Wants Quiet Electric Bikes For His Sniper Teams」。
   ウクライナ戦線での狙撃手の運用について、義勇ジョージア連隊の指揮官が語る。
 同一射点から5発もしくは10発ほど射ったら、場所を変えないといけない。そこに露軍の野砲弾が降ってくるから。
 この移動のために欲しいのが、音のしない、軽便な「電動バイク」だ。

 ちょうど、ウクライナ国内のメーカー製の、良いモノがあるのだ。ELEEK社製の「アトム・ミリタリー」という商品。
 テルノポリ市の工場で作っている。最高時速は90km。5時間充電すると、150km航続してくれる。載せられる重さは(乗員を含めて)150kgである。もちろんオフロードに耐える。

 非常に静かで、敵兵がすぐ近くに所在していようが、この自動二輪車のモーター音は聞こえない。

 ゴムボートに乗せることができるのも、電動バイクの長所である。

 が、なによりもこの装備が優れているのは、敵のドローンから見つかりにくいという点。赤外線輻射も少ないので。

 ウクライナ軍は、すでに東部戦線でこのバイクを活用している。露軍はこちらの無線通信にジャミングをかけることもあるので、伝令バイクは絶対に必要である。伝令のためにジープを走らせると、サーマルセンサーですぐに敵のドローンにみつかるが、電動バイクならば、みつからないのだ。

 ※この電動バイクでリヤカーを曳かせれば、そこに「Stugna-P」対戦車ミサイルも搭載できるだろう。四駆ATVはいかに小型といってもエンジンから発熱するので、ドローンのサーマルセンサーには見つかってしまう。じっさい、砲撃を受けて丸焦げになっているATVの写真がSNSにUpされている。

 DARPAも2014年から静粛な電動バイクを偵察に使えないか研究しているが、航続距離にこだわると、やはり内燃機関となってしまうようだ。

 ※ここでどうしても知りたいのは、FRPフェアリングで覆った50cc.エンジンでも上空からサーマルセンサーで見つかってしまうのかということ。すぐに陸自は実験すべし。……といってもやるわけないので、民間で実験するべし。カブタイプと、トライヤル車タイプで。

 しかし2016より以降、バッテリーなど電動バイク関連のコンポーネンツの性能の洗練が著しい。それで、各国の陸軍が、電動バイクの採用を真剣に検討するようになってきた。
 ELEEKアトムミリタリーの単価は、4200米ドルだという。
 チト高すぎて手が出ないので、ジョージア連隊では、中共製の安価な電動バイクを使っているのである。

 ELEEK社は、電動バイクを10年間も製造し続けてきた。こんどの戦争が始まると、在庫の電動バイクをすべて、ウクライナ軍へ寄贈したという。
 そして現在、ユーザーの将兵からの改善要望を聴取して、本格的なミリタリー仕様の完成を急いでいる。』